575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

冬枯れや無人の駅の伝言板      亜子

2013年12月29日 | Weblog
なんと書かれていたのか。過疎の駅の旅情ほのぼの、と鳥野さん。
名残おしさを描いたところでしょうか。少し、心残して、と結宇さん。
冬枯れと伝言板という取り合わせの妙、と立雄さん。

映画のト書きのような句です。

  冬。無人になった駅に、伝言板が残されている。

そこには何かが書かれているのか?
短い俳句は何も答えてくれません。
どんなシーンにするのかは、読者にゆだねられています。
短歌なら七七の十四文字を付け加えることが出来ますが。
言わぬが花でしょうか。

俳句は「もの」に語らせる、というセオリーのお手本のような句ですね。

                         遅足


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サラマッポ。パアラム。        遅足

2013年12月29日 | Weblog
12月11日。

右舷に紀伊半島。左舷に四国。船は紀伊水道を北上。
7時ころに太陽の顔をみる。
昨日の時化は止み、波も静か。
冬の海上は寒い。一周440米の甲板をジョギングする人も。

航海の途中で何人かのご夫婦と顔見知りに。
そのなかの一組。豊田市で長年、家電の小売店を経営。
10年ほど前に思い切って廃業。
奥さんの故郷、富山市に転居。
以後、毎年のように飛鳥の旅を楽しんでいるとのこと。
「来年は来られるのかな?」と笑顔で。

多くの方は退職後の旅を楽しんでいらっしゃる様子。
もちろん中にはまだまだ現役。周囲の人には内緒という人も。
職業としては、お医者さんが多いとのこと。
総じて女性の方が元気で個性的でした。

一度、風邪を引きましたが、大事には至らず。
午前9時、大阪港に入港。下船。

すてきな奥さんと普通の夫の船旅は無事終了。
海遊館を見物して帰名しました。

お世話になったみなさん、サラマッポ。
パアラム(さようなら)。
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