575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

7月句会の結果です。  遅足

2017年07月22日 | Weblog
猛暑のなかの「晩夏」句会。8人の出席。ご覧の結果となりました。

題詠「晩夏」
①夏深し白檀の扇畳みけり(智恵)等・立雄
②夕餉どき赤児と眠る晩夏かな(すみ)能登・狗子
③くちびるに虚を重ねゆく晩夏光(郁子)遅足・亜子・すみ
④草丈の止まり影這ふ晩夏かな(晴代)結宇・遅足・立雄
⑤夕空に機影きらめく晩夏光(静荷)晴代
⑥宍道湖に影曳く小舟晩夏光(亜子)佐保子・等・晴代
⑦晩夏光白内障の手術待つ(佐保子)能登・亜子・狗子・麗子
⑧ト書きには振り返らずとある晩夏(遅足)結宇・佐保子・亜子・等・麗子・郁子
⑨義経の命を燃やす晩夏かな(立雄)
⑩能登太鼓晩夏の波に負けじかな(結宇)すみ・狗子
⑪十三分日の出は遅し晩夏なり(能登)麗子・郁子
⑫父の耳遠くなりにし晩夏かな(麗子)晴代
⑬鷺の曳く一筋の水脈(みお)晩夏光(等)結宇・能登・佐保子・遅足・すみ・郁子・立雄
⑭雨のごと蝉の鳴き声晩夏の句(狗子)

自由題
①夏場所や若さ溢るる朝稽古(立雄)
②日本の神話八月はじまりぬ(遅足)狗子
③文月や龍太の風の吹く日かな(静荷)
④枇杷食めば佛のやうな種ころり(亜子)結宇・能登・佐保子・遅足・すみ・晴代・郁子・立雄
⑤ねむの花けんかの因は小さきこと(晴代)佐保子
⑥園バスの子の目の先に夏つばめ(郁子)麗子
⑦遠雷や増せり悔しさ負け試合(すみ)等・立雄
⑧千枚田数へて先は夏の海(結宇)遅足・亜子・すみ・等・狗子・晴代・麗子
⑨殺されし子猫洗へる霹靂(はたた)神(佐保子)能登・等
⑩かき氷突き抜けて空雲かかり(智恵)
⑪ゆらゆらと海月になって漂うか(能登)亜子・狗子・麗子
⑫仙人掌の花の一夜の時間軸(麗子)結宇・佐保子・すみ・郁子
⑬夏祭りお祓い皺のお巫女さん(等)
⑭翅わって威嚇の音のこがね虫(狗子)結宇・能登・遅足・亜子・晴代・郁子・立雄

番外 実感と語感の乖離晩夏かな  能登

次回は8月23日(水)午後1時20分  
愛知芸文センター12階・催事室Ⅾ(アートスペースⅮ)です。
題詠は「馬鈴薯」です。

コメント
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