575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

片陰に荷降ろす夫の肩寂し  郁子

2017年07月01日 | Weblog
片陰は、午後の日差しが、建物や塀などにつくる日陰。
陰の恋しい夏ならでは季語。

重い荷物を運んできた夫が一休み。
降ろすのを手伝っていた妻。ふっとその肩に寂しさを・・・
日差しのなかを歩いていた時には気が付きませんでした。
ああ夫も齢を重ねたのだ。
二人で歩んできた人生を振り返る瞬間だったのかも。
季語の片陰がきいています。

句会では「寂し」という主観の強い言葉ではなく
様子を描写したほうが良いのでは?という意見も。
確かに。しかし、どんな言葉がふさわしいのか?
なかなか難しいですね。
女性なら「ほそし」「うすし」でしょうね。
よい言葉を探してみます。
                 遅足


コメント
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