575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

今日は7月句会です。   遅足

2017年07月19日 | Weblog
7月句会の投句が集りました。
題詠、自由題とも、力作、自信作、そうでもない作・・・
でも評価はまた別のもの。そこに句会の面白さがあります。

題詠「晩夏」
①夏深し白檀の扇畳みけり
②夕餉どき赤児と眠る晩夏かな
③くちびるに虚を重ねゆく晩夏光
④草丈の止まり影這ふ晩夏かな
⑤夕空に機影きらめく晩夏光
⑥宍道湖に影曳く小舟晩夏光
⑦晩夏光白内障の手術待つ
⑧ト書きには振り返らずとある晩夏
⑨義経の命を燃やす晩夏かな
⑩能登太鼓晩夏の波に負けじかな
⑪十三分日の出は遅し晩夏なり
⑫父の耳遠くなりにし晩夏かな
⑬鷺の曳く一筋の水脈(みお)晩夏光
⑭雨のごと蝉の鳴き声晩夏の句

自由題
①夏場所や若さ溢るる朝稽古
②日本の神話八月はじまりぬ
③文月や龍太の風の吹く日かな
④枇杷食めば佛のやうな種ころり
⑤ねむの花けんかの因は小さきこと
⑥園バスの子の目の先に夏つばめ
⑦遠雷や増せり悔しさ負け試合
⑧千枚田数へて先は夏の海
⑨殺されし子猫洗へる霹靂(はたた)神
⑩かき氷突き抜けて空雲かかり
⑪ゆらゆらと海月になって漂うか
⑫仙人掌の花の一夜の時間軸
⑬夏祭りお祓い皺のお巫女さん
⑭翅わって威嚇の音のこがね虫

番外 実感と語感の乖離晩夏かな

名古屋地区 7月19の日の出は夏至より13分遅く、
日没は4分早い、とのことです。
コメント
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