575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

手帳買う空欄の未来(あす)冬はじめ  郁子

2018年12月03日 | Weblog

“空欄の手帳に未来がある”と、前向きな姿勢に
好感をおぼえました、と等さん。

買ったばかりの手帳には空欄が一杯。
未来は明るい、というメッセージのようですね。
サラリーマン時代には手帳は必需品でした。
空白もいつの間にか真っ黒に・・・
昨日と同じ今日を送ってきたような気がします。

時代は昭和から平成へ替わり、電子手帳も登場。
しかし旧石器人間ですね、紙の手帳を使い続けました。
処分していないので、どこかにあるはずです。

未来に「あす」とルビを振ったところが
作者の工夫でしょうか。(遅足)

 野菊一輪手帳の中に挟みけり  夏目漱石

 ぎつしりと手帳に行事鳥雲に  近藤一鴻

 秋嶺に手帳失ひ過去なきごとし  岡田日郎


コメント
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