575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

義仲忌八百年を木曽檜 結宇

2018年12月14日 | Weblog

義仲忌は陰暦一月二十日。源氏の武将、源義仲の忌日です。
義仲は、倶利伽羅峠の戦いで平氏の大軍を破って上洛。
後白河法皇と後鳥羽天皇を幽閉して征夷大将軍に。
しかし源頼朝が送った源義経の軍勢によって近江国粟津で討たれてしまいました。
大津の義仲寺に墓所があり、義仲を慕った芭蕉の墓もここにあります。

作者が訪れたのは木曽福島の二駅先の宮ノ越駅。
義仲が旗揚げした八幡宮や徳音寺とか、結構歩いてしんどかったとか。
居宅跡に八幡宮があり、義仲は、そこで以仁王の令旨を受けたそうです。 
宮の脇に、樹齢800年という木曽檜があったので・・・

義仲は亡くなっても、故郷には800年の年輪を重ねた檜が
残ってるといった気持ちを詠んだものです。

義仲、どんな人物だったのでしょうか。源平盛衰記によれば
「色白う眉目は好い男にて有りけれども立ち居振る舞いの無骨さ、
言いたる詞続きの頑ななる事限りなし」とのこと。

この句、上五は「粟津止む」でしたが、
最初は義仲忌だったとのこと。義仲忌に戻して読んでみました。(遅足)
  
コメント
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