575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

冬近し補聴器に鳴る風の音   亜子

2018年12月07日 | Weblog

齢をとれば耳が聞こえなくなるのは仕方ないか、
と悟ったつもりでした。
しかしいつの間にはテレビの音が大きくなり、
劇のセリフも聞き取れなくなって・・・。

作者も意を決して補聴器をつけてみました。
お試し期間として。
冬の初め・・・風の音が際立って聞こえます。

風。吹く風。そこから転じて、世の中の動きやありさま。
さらには、風習、習わしの意味にも。

そこまで意味を広げて読むと、補聴器をつけた結果、
これまで感じなかった周囲の気配が分かるようになった、
とも読めます。(遅足)

コメント
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