金沢の武家屋敷を訪れた時の句だそうです。
場面は冬の夕暮れ。
中七の「風も曲がりぬ」の「も」をどう読みますか?
寒風のなか、人が武家屋敷の路地を曲がっていきました。
これに続く人影はありません。もう犬一匹通りません。
そんなエアーポケットに入ったような時間。
木枯しが強く吹き、かさかさと木の葉が・・・風です。
昏くなった路地に添って風が曲がっていきます。
誰かを追いかけていくかのように。
ひとしお寒さの身にしみるひと時。北國の都。長い冬の夕暮れです。
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西郷どんの大河ドラマが終わりました。
今回、改めて教えられたが琉球(沖縄)との関係。
薩摩が幕末から明治にかけて活躍できたのは、琉球・奄美の砂糖のおかげ。
厳しい収奪によって得たお金。それが薩摩藩の近代化を支えました。
このやり方が台湾・韓国などに広げられて・・・1945年の敗戦。
それから70年余。今、日本は曲がり角にさしかかっています。
キーポイントは沖縄です。(遅足)