575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

秋風や瓶の蜂蜜減ってゐる   横山香代子

2010年10月14日 | Weblog
横山香代子さんの句集「人」を読みました。
作者は、昭和43年生まれ。
私の子どもと同じ年齢。
良い俳句が沢山ありましたが、この句が好きです。

瓶のなかの蜂蜜がいつの間にか減っていることに気付く。
蜂蜜が、秋風と取り合わされることによって
透明感を増しています。
食の秋をも思わせてくれる句です。

  六世紀仏教伝来つくしんぼ

仏教伝来のような歴史の一頁が俳句になるなんて・・・

                遅足

     

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カサブランカ君の瞳の中の秋    朱露

2010年10月14日 | Weblog

   戦後見たアメリカ映画「カサブランカ」。
   イングリッド・バーグマンに目が眩んだ。
   今夜会える?そんな先の事は分からない。
   見ていない人には腹が立つ句と四行デス。

         


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枝豆を感動もなく旨く食う     朱露

2010年10月13日 | Weblog

        茹でたてに塩を振って食べる枝豆。
        このぐらい旨い食い物は他にない。
        ビールもいいし熱燗なら更にいい。
        日本人しかこの味はと国粋主義者。

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「露」句会ちかづく     遅足

2010年10月13日 | Weblog
ウィキペディアを検索してみたら
露のついては、こんな解説がありました。

空気中の水蒸気が冷やされて、周囲の物に付着したのが露。
ロシア帝国・ロシア語などの略である露(ろ)は別項です。

たしかにロシアも露と書くんだ、と改めて感心?

写真はウィキペディアに載っていた露の写真。
蜘蛛の糸に宝石のような露の玉・・・
自然の造形ってすばらしい。

       

さて句会の題詠は「露」・・・
どんな露が詠まれてのか?楽しみです。

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イヤホーン外れ身にしむ話にて    朱露

2010年10月13日 | Weblog


  払暁のラジオ藤岡大拙氏「島根県人気質」。
  中央権力に対する抵抗精神について静かに。
  首を振っていたらイヤホーンが外れ飛んだ。
  「身にしむ」が秋の季語とついでに分かる。


         

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公園のネコたち  鳥野

2010年10月12日 | Weblog
歩いて3分足らずで、名城公園の入り口。

ここを歩くのは、年寄りの健康に一番、と分かっちゃいるのに、なかなか足が向きません。

原因はノラ。心ない人が置き去りにした猫が数多くいて、見過ごせない人たちが、顰蹙をかいながら世話をしています。

人間の勝手な悪業、受難のネコ、餌を与えている人のジレンマ。

「地域ネコ」として円満解決してい例も聞きますが、よほどの理解と協力がないことには。

結局は「ゴメンね」と目をそらして行き過ぎる自分。みじめです。

佐野洋子さんの絵本「100万回生きたねこ」では、ノラになったときにネコは言っています。
 <ネコははじめて自分のネコになりました。ネコは自分が大好きでした>

いまは、佐野洋子さんの絵本がせめてもの救いです。

 ・ ベランダで日がな鳥の影を追う猫に飛翔の願いあらんか

                     鳥野
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我こそは カバー専門 虫の声      愚足

2010年10月11日 | Weblog
  歌手が、違う歌手の歌を歌った曲をカバー曲という。

 美空ひばりが北島三郎の「兄弟仁義」を歌ったり、裕次郎の「夜霧よ今夜もありか゜とう」を歌ったりすること

である。

 先日連れ合いと、ひばりのカバー曲集を聴いていた。実に上手いものである。他人の持ち歌を楽々と自家薬籠中

のものにして当人以上に聴かせる。妻も感心して絶賛する。

 曰く「カバー曲が歌えるなんてさすが、歌の女王ね。他にこんな人いないわ。」

 そこで しばらくして僕はこう言った、「俺なんか、カバー曲しか歌わないぜ、大したもんだ。」

 妻は、きょとんとしていたが、すぐに笑い転げた。

 えっ・・・なぜ?

     カバー曲 絶唱 熱唱 秋夜長    ぐ

     我こそは カバー専門 虫の声
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バッタ跳ね県道渡る心意気    朱露

2010年10月11日 | Weblog


       この秋は暑いせいか意外な事が起きる。
       我が家の北が県道で東は山越え浜名湖。
       北西は蒲郡岡崎名古屋へ濃尾平野方面。
       何が言いたいのか分からないまま四行。


               

              
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秋風が龍の背骨を洗いゐる   遅足

2010年10月11日 | Weblog

写真は長野県の伊那地方の川。
龍の背骨のような岩がありました。
天然記念物だとか。

ホンモノの恐竜の骨ではありません。



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掃除機は立たせて仕舞ふ鳥雲に   杉山久子

2010年10月10日 | Weblog
毎日の掃除も、それなりに一仕事。
でも、それが俳句になるとは思っていませんでした。

作者は昭和41年生まれ。
第二回芝不器男俳句新人賞を受賞しています。
その記念句集で、この句に出会いました。

日常の生活の一部を切り取って、
季語と取り合わせた見事な句です。

    

鳥雲に、の鳥は、春、北へ帰っていく渡り鳥のこと。
子どもを連れて北のふるさとへ。
また秋になったら渡ってくる。
そんな大きな繰り返しのなかに渡り鳥は生きている。

掃除機は、寝かせるのではなく、立たせておく。
また明日も、同じ作業が待っている。
その繰り返しのなかに生活がある・・・

わが家でも掃除機は立たせて仕舞います。
でも、そんな些細なことに「詩」を感ずることは
全然ありませんでした。

そういえば、昔、長居する客を退散させるお呪いに
箒を立てておくという風習がありました。
そんなことも思い出させてくれました。   遅足



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久しぶりのドライブ・・・ごんぎつねの里へ・・・彼岸花にゲップ     愚

2010年10月09日 | Weblog
体調を崩し、安静中心の生活で家でゴロゴロしていて気がめいっていました。   

しかし、先日、気分が良かったので、新車のにも乗りたくて、彼岸花を見に半田のごんぎつねの里に出かけました。

  連れ合いは心配していましたが、何事もなく久しぶりにドライブ出来ました。

  彼岸花は今が盛りで写真のように、げっぷが出るほどの景観でした。 我が家の庭の数本の花のほうが風情があります。

  いずれにしろ、気分の良いドライブが出来ました。また四十二回目の結婚記念日でもありました。   

       埋め尽くし風情少なき彼岸花 

       われら祝す百万本の曼珠沙華
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秋の雨パーマ屋ゆんた口ずさむ    朱露

2010年10月09日 | Weblog


   「ビギン」の島唄「パーマ屋ゆんた」。
   夜明けのラジオで聞いていたら覚えた。
   中年男三人が情けない声で細々と歌う。
   何故かワケもなく戦争直後を思い出す。

      
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アレチケツメイ                    草女

2010年10月08日 | Weblog
一か月半ぶりの海上の森。駐車場のトイレ付近で見慣れない草を発見。カワラケツメイに似ているが、花が違う。ウジウジ考えていたら、仲間が教えてもらえばと海上の生き字引みたいな人を指し示す。アレチケツメイという名前。トイレができたとき、土に混じってやってきたという。
カワラケツメイ(河原決明)にしてもアレチケツメイ(荒地決明)も変な語感がすると思う。決明はハブ茶にするエビスグサの漢名で、カワラケツメイのマメもお茶にし河原によく生えるところからの名前。マメ科カワラケツメイ属の1年草だが、河原が失われつつあるので滅多にお目にかかれない。
 
 アレチケツメイは帰化植物図鑑に記載されていないのでネットで検索してみる。数多くないが、的確な記事があり納得できた。名前が分かれば、こっちのものだ。全く便利な世の中になったのもだ。

和名は荒れ地に多くカワラケツメイに似ているからアレチケツメイになったという。北アメリカおよび西インド諸島原産で人知れず帰化した。現在岐阜県、愛知県、静岡県で数か所確認されている。だから、海上の森のアレチケツメイは帰化したばか
りの種ということになる。今まで見たことがない植物に会えばとても嬉しい。しかし、ここは海上の森の中の駐車場のトイレ。県は工事する時必要な材料をどのように調達するかまでチェックする心構えがいるのではないか。「日本の外来生物」(平凡社)に

 収録されている種類は以下ののぼる。

   植物                96種

   甲殻類・軟体動物・環形動物等    27種

   クモ類・昆虫類         20種

   魚類                37種

   両生類・爬虫類         22種

   鳥類                10種

   哺乳類               23種

 行政者も個人も心して外来種がこれ以上入り込まないように気をくばらないと日本が日本でなくなるとおもっている。私は植物以外は分かっていないが、この本の種の数は全てではない。全国農村教育協会が発行している「日本帰化植物写真図鑑」には6
00種が収録されている。ちなみにこの600種のなかにアレチケツメイは収録されていなかった。恐ろしくて背中がむずかゆくなってくる。

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ここまで秋風とあとは成り行きに   遅足

2010年10月08日 | Weblog
船団・中谷ドクターの診断です。
内容的にもリズム的にも流れるような感じで、
「あとは成り行きに」というさらっとした終わり方も
どこかおもしろいなあと思います。
でもすべてが流れてしまって“俳句として”の魅力は
どうかという気もします。

   

ありがとうございます。
モウロク俳句かな?



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御柱   麗

2010年10月07日 | Weblog
先日の雷でパソコンのモデムをやられネット環境が
破壊されました。
ないととたんに不安になるメールやインターネット。
私たちの生活にどっぷり浸透しています。
そんなこんなでご無沙汰してしまいましたが復活しました。

さて先日、諏訪湖・蓼科方面へ旅行し初めて諏訪大社を訪れました。
上社、下社併せて4つも神社があるのですね。それぞれに4本の御柱。
秋空にそびえたつまだ新しく神々しい御柱。
これは単なる柱ではなく何かが宿っていると感じました。

    秋麗天そびえたつ御柱  麗
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