575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

いたずらの×はおつかい まんじゅしゃげ   遅足

2010年10月07日 | Weblog
夕焼を見ると思いだします。

叱られて、家を飛び出したものの・・・
母の呼ぶ声を待っていました。

なんで叱られたんだろう?



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あれもこれもはもうダメ・・・     遅足

2010年10月06日 | Weblog
お湯をわかしながら掃除機をかける。
こんなアタリマエのことが危険になってしまいました。
何時の間にかヤカンの湯はなくなって・・・
ということがしばしば。

ウーン・・・もうあれもこれも、は出来なくなったのだ!

でも、俳句は歳をとってモウロクしてからが良い、と
いう説もあるそうです。

その説によれば、老人になると、自我が砕けてバラバラになっていくという。
いくつかのことを同時に処理していく自我のタガがゆるんできました。

そんなバラバラになって行く自我を受け止めてくれる表現の器。
簡単につくれて、読み手によっていかようにも読める
アイマイな俳句がピッタリではないかというもの。

(不完全な詩形だから、不完全な老人にピッタリか。)

   

 枝豆が濡らす右の手左の手
 三日前の新聞は炉の灰となる

いずれも阿波野青畝の句です。
あたりまえのことをそのままに詠んだ句。

タダゴトではありますが、どこかトボケタ味があります。
これは若者には絶対詠めません。
たしかにモウロクしないと詠めない句です。

この道を進むか?!    


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そぞろ寒夜明けのラジオ意気高し    朱露

2010年10月06日 | Weblog

     雅楽師東儀秀樹(50才)さんのお話。
     チェロ・ピアノ他何でも来いのマルチ。
     この人には戦争がなかったと気がつく。
     私となると戦争と戦後処理で終るのか。

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唐突に秋   鳥野

2010年10月05日 | Weblog
異変続きの今年の気象。酷暑に喘いでいる日々に、突如訪れた秋。
名古屋西部?では、9月23日の早朝、雷鳴に度肝を抜かれた後、唐突にやってきました。

季節は穏やかに移り、四季それぞれの風情を味わうもの。と思っていたのに目まぐるしいことです。

いつか読んだボードレールの「秋のうた」に、・短い夏よさようなら、間もなく私たちは沈むだろう、冷たい暗闇のなかに・・・
と詠っていることから、フランスあたりの、季節の急な変化を思ったものでした。

狂ってしまった日本の四季。このところは、欧州並みになったのかも。

 ・ ひと息に秋となりたるこの論理 吾亦紅もまた傾聴せねば

                      鳥野
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秋高しブラジル人の洗濯物     朱露

2010年10月04日 | Weblog


     団地にはブラジル人が大勢住んでいる。
     ポルトガル語なので取り付く島がない。
     お互いにニヤニヤ笑う間抜けな景色だ。
     子供が小学校へ行くのでこれが突破口。
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グッバイ お酒        愚

2010年10月04日 | Weblog
 女狂いと酒狂いは同じなのか違うのか知らないが、果ては狂い死にするのは確からしい。

 私は女に縁がないから女狂いはない。

 しかし、酒狂いは人後に落ちなかった。

 おかげで、狂い死にするところであった。

 退職後の七年間の断酒もクラス会の一杯の冷酒で絵に描いたようにフラッシュバック。

 一年後、案の定 狂い死に寸前に至り、緊急入院。

 退院はしたが肝臓は余年わずか。

 一日一日をひそやかに生き延びる身の上となった。

 こうなると、四十年の酒の思いでがあたまをよぎる。


 俳句を読んでも酒の句が目につく。

   木曽谷の養生訓に菊の酒         加藤耕子

 この句のように、菊の花びらを浮かべ、季節に思いをはせて飲むことが出来てたら

 もう少し長く酒が愛でたのにと後悔しきりである。



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ゆく夏に思い出残る踊り下駄      角谷

2010年10月04日 | Weblog
ブログに柿通信を掲載して下さった
角谷さんが亡くなられたそうです。

写真は、丁度、一年前のもの。

角谷さんとは、塔句会で、ご一緒させていただきました。
岐阜の方で、長良さんの友人。
句会の帰り、電車のなかで、お二人は
俳句談義に花を咲かせていたとか。

    

 ゆく夏に思い出残る踊り下駄      角谷


10月の塔句会、最後に提出された句。
最高点をとっています。

ご冥福をお祈りします。    遅足

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ブルドーザー首垂れている秋の雨    朱露

2010年10月04日 | Weblog

    この夏から秋我が家の前後にブルドーザー。
    前は新築工事後は地ならしで逃げ場がない。
    前の家は出来たが後が音の割に片付かない。
    そこへ今朝の雨で恐竜そのままに寝そべる。


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「の」か?「に」か?    遅足

2010年10月03日 | Weblog
BS俳句を見ていたら、こんな句が。

 ふきわたる風のおぼるる花野かな

作者は忘れてしまいましたが、機知の句です。
花野に風がおぼれている、というのは
いかにも頭でつくった感じで、一票も・・・

主宰の大峯あきらさんが、一言。
「の」を「に」に変えたら、と。

 ふきわたる風におぼるる花野かな

   

溺れるのが、風から花野に変わっています。
このほうがイメージが鮮明で、良いですね。
喩えはヘンですが、真犯人の供述みたい。
句の描くイメージが隅々まで、スッキリしました。

風におぼるる、って、良いフレーズ、使ってみよう。




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秋深し家建つ音の切なさよ    朱露

2010年10月03日 | Weblog

   前の駐車場が整地されて八軒家が建つ。 
   同じ形の二階建てだが色が違っている。
   「切ない」は圧迫されて苦しいことだ。  
   何故こうも切ないのか自問する日々だ。

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光年の旅の途中の秋の蝶   遅足

2010年10月02日 | Weblog
船団・小西ドクターの診断です。

「の」が4つ。どんどん先へ導いてゆく上手い俳句です。
説明過多と紙一重ですが、「光年」という大きな曖昧さがそれを救っています。
「光年の旅」とはどのようなものでしょうか。
地球にようやくたどり着いた星の光。
その光の中をかすかに翅を揺らしながら飛んでいる秋の蝶。
とても幻想的な感じがします。



ありがとうございます。

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十月の山下る川澄みにけり    朱露

2010年10月02日 | Weblog


     丘のような山並みから流れ落ちる水。
     麓へ下っても巾4、5m 程度の流れ。
     しかし生き物はいるので白鷺が来る。
     その艶治な挙止に我が身が嫌になる。

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雁草             草女

2010年10月01日 | Weblog
雁草、又は雁金草と書いてカリガネソウと読むが、これを読むことができる人は多くないだろう。山地や原野の林縁などに生えるクマツヅラ科カリガネソウ属で草丈1m位の多年草。強い臭気があるそうだが、この草の花の形に心を奪われ臭気に気付いてはいない。秋、茎頂に青紫色の唇形花を開く。花は雄しべ、雌しべとも大きく飛び出して曲がり、上唇・下唇とも長く奇異な形をしている。この花の様子を雁(カリガネ)に見立ての名前。別名もあり、ホカケソウ(帆掛草)という。

 古来から、野鳥の雁の仲間を「かり」とか「がん」とよんできた。「かり」の方がより古い言い方だそうで、ガンカモ科の中の大型のマガン、カリガネ、ヒシクイ、オオヒシクイ、サカツラガンなどの総称。主にマガンとカリガネが「かり」または「かりがね」の名で奈良時代から知られ、和歌に多く詠まれてきた。しかし、今、カリガネは数を減らして図鑑によっては冬鳥または迷鳥と記している。まだ見たことがないが図鑑を見る限り、マガンより1まわり小さく黄色のアイリングがとても
可愛いい。マガンの群れに1羽が混じって飛来する程度だそうだが、奈良時代には多
くいたとういことか。
どうしてカリガネがそんなに数を減らしてしまったかも、問題であるが、ここでは、カリガネソウをカリガネに見立てた感覚を称賛したい。花の時季は8~9月であるから花が終わった後で鳥が来るし、マガンより小さいといっても頭から尾までの長さは58cmもあり、大型の鳥である。それを僅か4~5cmの花と重ね合わせるとは、素晴らしい感性だと思う。

 この近辺では、東山植物園と森林公園が植栽している。今年は行っていないので、現在花があるかどうか分かっていないが。是非一度見に出かけられては。


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龍の玉深く淵なす妻の川   遅足

2010年10月01日 | Weblog
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とろろ汁元気な母がまだ居た日    朱露

2010年10月01日 | Weblog

     麦飯にとろろ汁は子供心にも旨かった。
     戦後のことだから何でも旨かったけど。
     自然薯を擂って濃い味噌汁で伸ばした。
     自然薯はジネンジョと言って秋の季語。

           

     自然薯掘りが、やたら難しかった!
     すぐ折れる!
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