人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

暇人が島でシマについて考えさせられた

2012年05月20日 | 今日の雑感雑記

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マニラヤシの並木道が何処までも真っ直ぐに続づく伊良部島のシュガーロード。

漢字で「島」と書けばislandのことであるが、平仮名または片仮名で「しま・シマ」と書けば「ヤクザのシマ荒らし」のように、縄張りとかテリトリーの意味に用いられる場合が多い。

沖縄でももちろんislandを意味するが、民俗学的村落も「しま」と言う。

また「島豆腐」・「島ラッキョウ」・「島酒(泡盛)」のように地元の産物に島を付けて区別する。

以前宮古島市の伊良部島で宿泊施設のフロントの女性の方に「近くに床屋さん有りませんか」と聞いたら「○○の近くに有りますが、伊良部の人はすぐに休むからやっているかどうか」と言っていた。

本人も伊良部島の方であるから、自嘲気味に言ったのかと思っていたが、どうもニュアンスが微妙に異なる。

後程伊良部島の地図を見たら、北から「佐和田」・「長浜」・「国仲」・「仲地」・「伊良部」と五つの集落があり、かの床屋さんは伊良部の集落に有るのであった。

フロントの女性の方は伊良部以外の集落の出身の方で、すなわち「シマ」が違うのだろう。

通り一本隔てても「シマ」が違えば民族が異なるのが、沖縄のシマ社会の実情なのでした。

ヤマト(本土)でも似たような例が有る?・・・・ですな。

ちなみに伊良部島の東側、フェリーが着く港のある佐良浜は池間島からの移民の集落であり、伊良部島の島民は「ああ、あそこは池間だから」と言いほとんど外国あつかいである。