人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

貨幣石とアオノリュウゼツラン

2017年01月24日 | 自然観察


話題が無いので小笠原諸島母島の御幸之浜、1927年昭和天皇がここで生物採集をしたので命名されたそうな。
今では大型有孔虫の貨幣石の化石が産する所として有名、第二次世界大戦中のトーチカが残っていたりする。



場所はどこかと言うと、集落の有る沖港から歩いても行ける、殆どが安山岩(107)で構成される母島の中で
数少ない堆積岩(12)の分布域に当たる、有名な石門(せきもん)地域も堆積岩の一種である石灰石で構成される。



これが御幸之浜の海成堆積岩、凝灰岩・火山礫凝灰岩・角礫凝灰岩などから構成され、点々と貨幣石の化石が入っている。



これが貨幣石の化石を含む4000万年~5000万年前の新生代古第三紀始新世の地層、含まれる礫種は安山岩である。
海洋島を構成する岩石はほぼ玄武岩と決まっているのだが、伊豆諸島~小笠原諸島~グアム島に至る島々の中には
安山岩のものも有る、つい最近まで噴火していた西ノ島やグアム島も安山岩である、なんでかは未解明だそうだ。



付近の海岸には背丈が5m~6mにもなるアオノリュウゼツランがニョキニョキと生えている、これはまだツボミの状態。
母島の特産品にラム酒が有るが、こいつを原料にテキーラ作れないかな、島には沢山生えているのに。