前雷電(1203.6m)へ向かう道がいきなりこれである。ハイマツに覆われたトンネルの様な道であるが、足下 にはハイマツの根が縦横に飛び出している。ある時は根の上を渡り歩き、またある時は太い根を跨ぎながらの前 進、労多くしてさっぱり前へ進まない。
前雷電の頂上もハイマツの中。
雷電岳から中山(841m)までの約3km間は、ほとんどがハイマツ帯の中であり、幾つかのピークを越えるアッ プ・ダウンの有る山道、しかも急斜面のロープ場有り、岩場有りの悪路である。心中念仏の様に「ビール・温 泉、温泉・ビール」と唱えながら、燃料切れ寸前の足を機械的に前へ出す。
中山を過ぎ天狗岩へ差し掛かった時、見事な雲海が眼下に広がる。ここでしばし休憩。今夜の宿である朝 日温泉には「17:00までには下山するから」とエラソーな事を言ってあったので、心配するといけないと思い遅れる ことを電話する。時すでに17:30を過ぎていた。
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