人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

歩き旅最後の区間

2008年03月04日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

 歩き旅の最後は、奥武島から知念半島の海野までの16km、あちこち寄り道したから20km以上は歩いたかな。 この間は沖縄本島でも歴史の古い所らしく、○○城跡とか☆☆御嶽なんて歴史遺産が沢山有る。まずは百名ビー チ近くに有る「受水走水(うきんじゅ はいんじゅ)」へ寄ってみることとする。

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 左側に山裾からの湧水を引き込んだ小さな小さな田圃が有り、右手には拝所が有るだけ。説明はメンドーなの で、案内板をどうぞ。伝説はさておき、真水を得る事が出来る所を聖地とする傾向は、琉球列島何処でも同じです。 案内板右上のマーク何だか解りますか?朝に太陽神が東の海から現れ、夜には地底の世界を通って翌朝復活す ると言う沖縄の世界観を表現したものです。

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 さて次は知念城跡ですが、修復工事中でした。二年前にも一度行った事有るんですが、何か変!

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 これが二年前の写真です。石垣の積み方は、野ずら積みに少々手を加えた古い時代のあいかた積み技法です が、修復された石垣を見れば、後世の高度なあいかた積み技法によって作られています。こんなの、文化財の修 復って言うんでしょうか?

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 次はご存じ世界遺産の斎場御嶽です。説明の要無しでしょう。

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 拝所の中には、四角い切石の香炉以外何も無いのが沖縄の御嶽の特徴です。左の囲いは久高島を望む拝段 なのですが、ここへ土足で上がり込む不埒な輩(観光客)が居るので、やむなく鎖で囲ってあるとか。

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 ここからは、聖地久高島がこの様に見えます。天気が悪くて残念!

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 斎場御嶽には、大庫理・三庫理・寄満の三箇所の拝所が有るのですが、これは寄満です。オイオイ、そこのオ バサン、勝手に上がり込んじゃダメじゃないの、と思っていたら長いことお祈りしていました。どうやら島人みたいでし た。ちなみにこの写真は、ISO800・F4.0・1/15秒の手持ちで撮影しました。気合いを入れてシャッターを切れば、手 ブレしないものですな。


猫柳

2008年03月02日 | 今日の雑感雑記

 寒いのは嫌だなぁ~、暖かい所へ行きたいなぁ~、なんて思いながら地球儀の下の方を見ていてもしかたがな いので、乙女の滝へスノーシューで出かける。

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 道標が辛うじて頭だけ出ていた。積雪1.0m程度か。

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 水量が減って情けない姿の乙女の滝。

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 気の早い猫柳が、早くも花を咲かせていた。やはり春の足音は確実に近づいている。こんな時、雪の北海道も 悪くはないなと感じる。でも半年間、緑も花も無い世界は私には耐えられない。


港川人

2008年03月01日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

 三月に入ったというのに、北海道はまだまだ真冬の世界。部屋で地球儀をひっくり返し、南半球へゆきたいなぁ ~なんて思っている今日この頃です。北海道に住む私にとって、地球温暖化は歓迎すべき事態(怒られそう!)。 でも、地球46億年の歴史の中では、温暖化も寒冷化も度々有った出来事、ただ今はそのスピードが早すぎるだ け、生物の進化が付いて行けないから慌てふためいているだけなのです。

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 本日の宿の有る奥武島(おうじま)の少し手前が港川地区、有名な1万8000年前の人類の全身骨格が出土し た所です。写真撮影禁止と書いて有ったが、コッソリ撮ってきちゃた。もちろんこれはレプリカですが、那覇市おもろま ちに有る県立博物館にも同様のレプリカが展示してあった。港川人は骨格標本になっても、沖縄ではかなりの有名 人なのです。

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 これは港川人が発掘された1968年かその少し後の港川遺跡(砕石場)の写真です。この琉球石灰岩の割れ目 の中から、不完全な数体の人骨と共に発見されました。道すがら国道脇に有るのですから、これを見て行かない 訳にはゆきません。

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 遺跡入り口の標識、今は民有地のため入る事は出来ません。見学希望の方は、事前に連絡をと書いて有りま した。貴重な遺跡兼観光資源なのですから、県または国が整備し公開すべきと思うのですが。

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 入り口標識と周辺の地形から、おそらく此処だろうと撮ってきたのがこの写真です。それにしても、40年の歳月 とは恐ろしいものです。当時のはげ山となった砕石場の面影が全く有りません、亜熱帯の植物はいかに成長が早い かを実感しました。

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 今日のお宿は奥武島の「海の家あけぼの荘」客は私一人だけ、夜ご主人が「泡盛飲まんかね」と誘いにきてく れました。なんでもローカルテレビドラマのロケの舞台となった民宿とか。

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 部屋から目の前は海、夏なら良い雰囲気なんだろうが。

 本日の支出 宿泊料(素泊まり)3,500円 飲食費 2,360円 入館料 920円 小計 6,780円