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緑の小石を拾った絶海の孤島は何処かといえば、小笠原諸島の父島でした。
北緯27度の亜熱帯の島、沖縄本島の北部とほぼ同じ緯度。
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緑の石にも色々と種類が有りまして、右の濃い緑色の石は・・・・・。
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顕微鏡で覗いてみればこれは玄武岩ですね(在庫写真に有っただけで、小笠原産の石ではありません)
濃い緑色をしているのは、海底で噴火した玄武岩質溶岩が変成作用を受け緑色岩化したため。
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緑色岩化は父島の露頭でよく見かけます、この岩石は石英安山岩ぽいですね。
残念ながら父島で飛行石は見つかりませんでした、あれは緑色じゃなくて青色だったかな。
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小笠原諸島の成因は海底火山だという証拠写真です。
中央の茶色い塊は、下から噴出した溶岩の通り道(火道)で固まった石英安山岩の溶岩チューブ、
その左右には海水中にあふれ出し固まった枕状溶岩が見えています。
撮影場所は父島西部の野羊山西面の崖、波に侵食されて海底火山の内部が露わになったもの。
では何時頃何処で噴火した海底火山でしょうか、ここまで書いたら頭の中が空になった。