決定版 失敗学の法則文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
■内容(「BOOK」データベースより)■
様々な失敗実例を徹底検証。組織、個人の新常識!無敵の思考展開トレーニング。
■内容(「MARC」データベースより)■
各企業で大反響の「失敗学」シリーズ決定版。
畑村式ノウハウの精髄である32の法則を解説した無敵の思考展開トレーニング。
創造的仕事をするための実践的啓蒙書。
【読んだ理由】
東京出張の際、駅の本屋で手にした。
【印象に残った一行】
日本の「組織文化」には、困ったことに、自己破綻を招きやすい掟とも言うべき特質がある。その掟は、次のようなものだ。
(1)事業の失敗、マネジメントの失敗、事故などがあった時、その原因の構造的な問題点を解明するのを避けて、現場の直接の担当者の過失に絞って処分し、それで一件落着とする。
(2)組織のトップに責任がおよぶのを可能な限り避けようとする。トップが辞任する場合でも、トップ自身の具体的な責任関係を明示することなく、批判をかわすために道義的な責任を引き受けるに過ぎない。
(3)再発防止のための調査・分析よりも、刑事責任・行政的責任の追及が優先される。
(4)真に有効な再発防止策の対策を立てるには、関係するあらゆる情報の開示が必要であるのに、都合の悪い情報については隠蔽してしまう。
(5)失敗の教訓を行政全体あるいは業界全体で共有し、活かしていくという発想も取り組みもない。
これらの五つの掟は、日本の近現代史において、いわば「文化的遺伝子」として、ホワイトカラーとブルーカラーのほとんどすべての階層に継承されている。
【コメント】
32の法則が解りやすく、明解に書かれており参考になる。