![]() | 絵本屋の日曜日岩波書店このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
■内容(「MARC」データベースより)■
すぐれた絵本は、大人をも魅了する。子どもの本の専門店「クレヨンハウス」をひらいて30年の絵本の目利きが、四季折々の思いとともに100冊の絵本を紹介。疲れた大人のための「こころの処方箋」を読んでみませんか?
【読んだ理由】
私が学生のころ文化放送のアナウンサーとして人気のあった「レモンちゃん」こと落合恵子さんの講演が岡山であることを知り聞きに行った。
講演会後サインをしてもらって購入。
【印象に残った一行】
『当然のことながら、いまを生きているわたしたちのほとんどは、百年前を体験していないし、百年後を体験することもないだろう。そう、大方のわたしたちは百年間を生きることさえできない。さらに、この地球上で、百年後どころか、たまたま生まれたのが絶え間なく戦争に巻き込まれれるところであったために、明日の生存すら保障されない人びとが、いま、まさにいる』
『樹木の本を開いて、以前から顔見知りの木の名前を確かめるのも、知らない樹木が、この地球上にまだまだたくさんあると知ることも好きだ。何でも自分は知っている思うことより、知らないことがまだこんなに、と知ることのほうが、はるかに豊かだろう』
【コメント】
『「絵本屋の日曜日」などとのどかなタイトルをつけたこの本、わたしはひそかに、疲れた大人のための、ささやかな「処方箋」だと位置づけている。ささくれだったり目づまりを起こしてる気分そのものに、一冊の絵本を通して、小さな風穴をあけることができたら、と』著者の「レモンちゃん」こと落合恵子さんが書かれているように、それぞれの気分に応じて(例えば、心がひりひりしたらなど)それに相応しい絵本が紹介されている。日曜日の午後にでもゆっくり読みたくなる本だ。今度は紹介されている絵本を読んでみよう。


