日本男道記

ある日本男子の生き様

猫の皿(ねこのさら)

2007年04月11日 | 私の好きな落語
【まくら】
原話は、滝亭鯉丈の滑稽本「大山道中栗毛後駿足」にあり別名を「猫の茶碗」。
誠に淡々とした小品だが、オチの皮肉な点は効果的。

【あらすじ】
時代設定は江戸時代。
その頃の古美術商の中には、地方でお宝を見つけると持ち主を言葉巧みにだまして格安で買い叩き、江戸に持ってくると今度は大変な高値でコレクターに売却する悪徳商法を生業とする連中が居た。
そんな古美術商の一人が、地方のある茶店でとんでもないお宝を発見する。
茶店で飼われていた猫の食事用の皿が、何と柿右衛門(江戸時代の有名な陶工。
他に「高麗の梅鉢」などのバージョンもある)の逸品だったのだ。
マニアに高値で売れると踏んだ古美術商は、その皿が柿右衛門であることを知らないであろう茶店の店主をだまし、皿を巻き上げようとたくらむ。
古美術商は、「(店主の)飼い猫が気に入ったから俺が引き取りたい」ともちかけ、猫を二両で引き取った後「違う皿だと飯も食いにくかろう」という理由で食事用の皿を持っていこうとする。
ところが店主は猫だけ渡して皿は回収してしまう。
「これは初代柿右衛門の名品でございますから」
驚いた古美術商は「(価値を知っているなら)何でそんな皿で猫に飯をやっていたのだ」と聞く。
「はい。こうしておりますと時々猫が二両で売れます」

出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』

【オチ・サゲ】途端落ち(決めの台詞で終わるもの)

【語句豆辞典】
【果師(はたし)】骨董や古道具の掘り出し物を探して各地を歩く人。

【この噺を得意とした落語家】
・五代目 古今亭志ん生
・三代目 三遊亭金馬

【落語豆知識】 二つ目(ふたつめ)
東京の落語家の格。前座の上、真打ちの下。
紋付きの羽織を着ることが許されるようになり、番組にも名前が出る。
また、昇進の挨拶に配る自分の手拭いを作るのもこの二つ目になってから。
寄席での一席で割がもらえるようになるが、仕事は定席以外は基本的に自分で探してこなければならなくなる。
前座でやってきた雑用が全く無くなった分、その給金や小遣いがもらえる訳でもなく、経済的には苦しいと言われ、アルバイトなどをするものも少なくない。
出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』
 





Daily Vocabulary(2007/04/11)

2007年04月11日 | Daily Vocabulary
3781.pay off(支払う、払い戻す)
I haven't finished paying off all the installments.
3782.wrap up(仕事などを完成させる、仕上げる)
It took a long time for us to wrap up the project.
3783.to sum up(要約すれば、かいつまんで言えば )
To sum up today's lecture, I would like to mention these three points.
3784.piggyback on(~の背に乗る、~に便乗する )
The sewing trend piggybacks on a broader interest in home arts,from knitting to cooking.
3785.crucial(重大な、決定的な、重大な決定をする、とても重大な、不可欠な、命運をかけた、鍵を握る)
Their victory in that crucial battle helped them win the war.
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