![]() | バカのための読書術筑摩書房このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
■出版社/著者からの内容紹介■
学問への欲求や見栄はあっても抽象思考は苦手!
それでバカにされる人たちに、とりあえず、ひたすら「事実」に就くことを指針にわかるコツを伝授する極意書。
■内容(「BOOK」データベースより)■
現在、「知」は混迷状態に陥っている。
インテリたちはかつてないほど熱心に西洋の新理論の輸入に血道をあげ、難解な言葉と言い回しに身をやつしている。
その一方で、有名大学の学生がフランス革命の存在を知らなかったりする。
では、この両極の中間に位置する人は、何をどう読めばよいのか。
学校は出たけれどもっと勉強したい人、抽象的な議論がどうも苦手だという人。
そういう「バカ」たちのために、本書はひたすら「事実」に就くことを指針としインチキ現代思想やオカルト学問、一時の流行に惑わされず、本を読み勉強するための羅針盤となるべき一冊である。
本邦初「読んではいけない」リスト付き。
【読んだ理由】
米原 万里著「打ちのめされるようなすごい本」(文藝春秋刊)の中で紹介されていたが、その書名にひかれた。
【印象に残った一行】
『ある女性から私宛の手紙のなかに、こんな一説があった。
(私は)新聞の書評欄や文芸欄をみて全然、「そうだ!そうだ!」と思わないのです。どうしてかというと、選者(書き手)が、自分の選んだ本をみせびらかしているように見えるからです。「ぼくは(わたしは)こんな本も(読めて)選べるんです。すごいでしょう」といっているようで、わたしにはさっぱり役にたたなくて、あてにしないのす。
なかなか耳の痛いことを言っているけど、「書評を信用しない」という点では、私もほとんど同感である』
『書評よりも。一番の近道は、自分が興味を持った本の中で触れられている本を読むこと、あるいは、自分が興味を持った著者が挙げている本、ないし友人に勧められた読むことである』
【コメント】
著者のいう、「バカ」とは、当面哲学とか数学とか、抽象的なことが苦手,という人のこと。また、著者はかなり有名人らしいが、私は浅学にして知らなかった。
残念ながら、何か言いたい放題(正確には書きたい放題)という感じで私的にはあまり参考にはならなかった。

