【まくら】
往来の死体を見て自分の友人だと確信した男と、まだ生きているその友人本人が巻き起こす奇妙な騒動を滑稽に描いた喜劇。五代目古今亭志ん生、七代目立川談志、五代目柳家小さん等の十八番。冷静に考えると極めて荒唐無稽な内容であるため演者には聞き手を噺に引き込み我にかえらせないだけの力量が必要となる。
出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』
原話は、寛政ごろの笑話本「絵本噺山科」にある。
理屈やばかばかしい気分などを、はるかに超越した錯覚の世界が展開されるこの噺は落語の醍醐味を堪能できる傑作。
【あらすじ】
ある早朝、浅草観音を詣でにきた八(はち)は、そこで大勢の人が集まっているのを見つけた。
そこには、身元不明の死人が横たわっていた。
八が死人の顔を見てみると、その死人は友人の熊であった。
唐突な出来事に八は落胆するも、自宅の長屋にいる熊を、この死体を引き取らせるために呼びに行くことにする。
周囲の人間の制止も振り切り、八は熊の自宅に急行する。
八は熊に、浅草寺の通りで熊が死亡していたと告げる。
全く心当たりの無い事をいきなり言われ、最初は笑い飛ばしていた熊も、八の説明を聞いて、やがて自分が死亡していたのだと考えるに至る。
八は、あまり乗り気ではない熊を連れて、死体を引き取りに浅草寺の通りに戻る。
戻ってきた八と熊に、周囲の人達はすっかり呆れてしまう。
どの様に説明しても二人の誤解を解消できない。
熊はその死人の顔を見て、間違い無く自分であると確認するのだった。
死体を腕で抱いて涙を流す熊とそれを運ぼうとする八を、周囲の人は全く制止できない。
いよいよ死体を持って帰る段になった時、涙する熊は一つの疑問を抱き、その疑問を八にぶつける。
「抱かれているのは確かに俺だが、抱いている俺はいったい誰だろう?」
出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』
【オチ・サゲ】間抜落ち(間抜けなことを言って終わるもの)
【語句豆辞典】
【粗忽】そそっかしい状態を意味する。
【この噺を得意とした落語家】
・五代目古今亭志ん生
・五代目柳家小さん
・七代目立川談志
【落語豆知識】 木戸銭(きどせん)
芝居小屋などの木戸口で支払う入場料。

往来の死体を見て自分の友人だと確信した男と、まだ生きているその友人本人が巻き起こす奇妙な騒動を滑稽に描いた喜劇。五代目古今亭志ん生、七代目立川談志、五代目柳家小さん等の十八番。冷静に考えると極めて荒唐無稽な内容であるため演者には聞き手を噺に引き込み我にかえらせないだけの力量が必要となる。
出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』
原話は、寛政ごろの笑話本「絵本噺山科」にある。
理屈やばかばかしい気分などを、はるかに超越した錯覚の世界が展開されるこの噺は落語の醍醐味を堪能できる傑作。
【あらすじ】
ある早朝、浅草観音を詣でにきた八(はち)は、そこで大勢の人が集まっているのを見つけた。
そこには、身元不明の死人が横たわっていた。
八が死人の顔を見てみると、その死人は友人の熊であった。
唐突な出来事に八は落胆するも、自宅の長屋にいる熊を、この死体を引き取らせるために呼びに行くことにする。
周囲の人間の制止も振り切り、八は熊の自宅に急行する。
八は熊に、浅草寺の通りで熊が死亡していたと告げる。
全く心当たりの無い事をいきなり言われ、最初は笑い飛ばしていた熊も、八の説明を聞いて、やがて自分が死亡していたのだと考えるに至る。
八は、あまり乗り気ではない熊を連れて、死体を引き取りに浅草寺の通りに戻る。
戻ってきた八と熊に、周囲の人達はすっかり呆れてしまう。
どの様に説明しても二人の誤解を解消できない。
熊はその死人の顔を見て、間違い無く自分であると確認するのだった。
死体を腕で抱いて涙を流す熊とそれを運ぼうとする八を、周囲の人は全く制止できない。
いよいよ死体を持って帰る段になった時、涙する熊は一つの疑問を抱き、その疑問を八にぶつける。
「抱かれているのは確かに俺だが、抱いている俺はいったい誰だろう?」
出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』
【オチ・サゲ】間抜落ち(間抜けなことを言って終わるもの)
【語句豆辞典】
【粗忽】そそっかしい状態を意味する。
【この噺を得意とした落語家】
・五代目古今亭志ん生
・五代目柳家小さん
・七代目立川談志
【落語豆知識】 木戸銭(きどせん)
芝居小屋などの木戸口で支払う入場料。


