![]() | 海を抱いたビー玉―甦ったボンネットバスと少年たちの物語森沢 明夫山海堂このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
愛されて「心」を持ったボンネットバスと、手にした者に勇気を与えるビー玉が、時を越え運命に導かれながら旅をする。事実に基づいた奇跡と感動の物語。
運転手の親子に愛されて「心」を持ったボンネットバスと、手にした者に勇気を与える不思議なビー玉が、運命に導かれ、旅をしていくファンタジー。旅は、懐かしい昭和40年代の瀬戸内の島から、大震災に見舞われた山古志村へ…少年と、バスと、少年の心を持った魅力的な大人たちが「生きることの美しさ」を優しく語りかける、事実をもとに描いた奇跡と感動の物語。驚きのラストに、あなたも「幸せのため息」をつくことでしょう。
【読んだ理由】
不明。
【印象に残った一行】
僕が「なんとなくの・・・・」と答えたら、おトンは「思い出ちゅうもんは、時間とともに風化するもんじゃの」といって笑った。今日のドライブも、いつかは風化して輪郭をなくし、なかったことになってしまうのだろうか。
そう。ボクはついさっき、気づいてしまったのだ。
モノとして幸福に生きていく方法を。
たしかにボクは自由に「動く」ことはできないけれど、自由に「思う」ことも「感じる」こともできる。それは唯一無二の現実であって、誰のせいでもない。
だったら・・。
その現実をまるごとうけいれて、日常にある小さな幸せに一つでも多く”気づき”ながら日々の幸福をかみしめていればいいのだ。そして、それだけが、ボクがモノとして幸福に生きるための、たったひとつの術なのだと思った。
【コメント】
ボンネットバス、我々の世代には乗ったこともあるし、懐かしい。そしてそのボンネットバスには必ず車掌さんがいて切符を切ってくれた。
そんなボンネットバスの物語、特に、大災害に見舞われた「山古志村」のシーンはそこに生きていた人々の苦労がよく描かれており心打たれた。
少年、少女の心を持ち続けたいすべてのオトナにお勧めしたい。
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