阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

秋の六義園を多くの人が楽しんでいた。

2022年11月26日 | 東京あちこち

駒込駅から歩いて10分もしないわかりやすい場所に六義園はある。

私は以前稲邑さんと六義園内を巡ってから東洋文庫に足を伸ばしたことがあるが相方は初めての訪問だった。

六義園の前にフレーベル館の本社がある。

東京には江戸幕府体制により形成された大名所有の広大な面積の土地がいま公園となってあちこちかなりの数がある。

 そこに現在は 元は職人階層という下ジモの出である我が身も園の中に入ることが出来る。

ところが大名所有の270年ほどの長きにわたって この美しさを愛でることが出来たのは一年に数百人ほどではなかったか?

阿智胡地亭は こういう公園に入場するたびに 幕藩体制とそれに付随した士農工商という身分制を倒してくれた先人に いつも感謝の思いを持つ。

  つい154年前まで これだけの広さの空間をごく一部の人間が独り占めして 誰も文句も言えない日本だった。

 

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「イグアスの滝」 里山住人の南米旅行  その一         14年前の今日2008年11月26日の本ブログに掲載

2022年11月26日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ

「房総の里山便り」の送信がしばらく途絶えていると思っていたら、印旛沼のほとりの住人Kさんは、南米旅行を楽しんでいたそうです。

その模様を「南米旅行シリーズ」で4回掲載します。

☞「11月8日より17日までブラジル、アルゼンチンに行ってきました。

2人出発保証のツアーで毎日出発です。出発日は、ブエノスアイレスのジャカランダ(世界3大花木の一つ)の開花を予想して決定したのですが、

ズバリ的中して満開のジャカランダに会えました。

1回目の写真はイグアスの滝です。イグアス空港に着くと今まで感じた事の無い暑さと湿気でした。

アレゼンチン側の公園に入り、トロッコ列車に乗り、それから遊歩道を歩いて「悪魔の喉笛」に向かいます。

 遊歩道を歩き始めたら雨が降り出して、遠くで雷も鳴ってきました。

滝のしぶきで濡れるのは覚悟していたので、全然気になりません。

悪魔の喉笛では強烈な水しぶきを浴びました。

そのうちに雷雨も止んで、別の滝に移動した時には虹が現われました。」








Kさん、迫力ありますね。ナイアガラ瀑布よりもはるかにスケールが大きい。

最後の写真はレンズに水滴が付いて臨場感があります。

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桐野夏生の小説「ナニカアル」を読みました

2022年11月26日 | 音楽・絵画・映画・文芸
2010年05月04日(火)「阿智胡地亭の非日乗」掲載
 

2日かけてまず200ページ読んで、昨夜はとうとう最後まで読み通さずにおれなくなって、残りの200ページあまりを読み終え、

ふっとため息をついて本を閉じたら夜中の3時20分でした。
 
なんと面白い、というか、次が気になって途中で止めるわけには行かない本でした。

☆女の作家が実在した林芙美子という女の作家を主人公にした。

夫がいる林芙美子の、年下の男とのアジアの占領地での激しい恋。

40歳で産んだ実子を孤児として引き取る。

  彼女が生きた戦争体制下の「日本国」の実情。「防諜」の一言でどこの誰でも令状無しに捕まえて好きなように拘留できた。

憲兵と特高が目を光らせていた。ずっと見張られる彼女の日々の恐怖。

今の北朝鮮が戦時中の日本のやり方をコピペしていることがよくわかる小説でもある。

この小説に書かれたのは公表されないまま焼却されてしまった林芙美子の作品なのか、真実の記録なのか。

無論、作者の桐野夏生が書いた小説だが、そんなように思わせる構成そのものも面白い。

 気になってはいたけど読んだことがなかった桐野夏生という人は、全く一級品の物書きだと思う。

林芙美子という人間が作った短いが濃い生き様と、その人間が生きた時代は遠い昔のことではなく、いまも同じように続いていると思わせる現代小説でもありました。

[ナニカアル]とは・・

一抹の雲もない秋の昼の山々
七彩の青春に火照る木の間よ
神々も欠伸し給ふ

大地を埋め尽くす静寂の落葉
眼閉じ何もおもはず
吾額に哀しみを掬ふなり
悠々と来たり無限の彼方へ
彼方へ去り行く秋の悲愁よ。

刈草の黄なるもまた
紅の畠野の花々
疲労と成熟と
なにかある・・・・
私はいま生きてゐる。 

☆ここで「なにかある」は反語。何もない。
この小説は一筋縄ではいかない。

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11月25日に目に留まったSNS・メディアの記事

2022年11月26日 | SNS・既存メディアからの引用記事

いずれも画像をクリックすると本文のサイトに飛びます。

 

 

 

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