映像:津軽の夜空を突き抜けるような絵灯篭。ネブタが進化したもう一つの形だ。
扇ネブタ、人形ネブタから大型立体ネブタとして青森ネブタが全国に知れ渡った。そして
突然の天空への挑戦ネブタ。文化の多様性のもたらす結果だ。ネブタが進化し、新津軽
ネブタを起こすが、シンプルな弘前ねぷたへと回帰するのも叉ねぶたの鑑賞法の一つだ。
映像:30年ぶりに再会して子守(養育)のタケと、お伽の様な運動会をみる太宰治の像。
小説『津軽』の子守タケとの再開のシーンの銅像が小泊『小説「津軽」の像記念館』に
設置されている。含羞の青年とキチンと正座した越野タケの様は太宰治ファンでなくと
も『津軽』を読んだ者なら感動するだろう。小説『津軽』で思わず涙が出る箇所がある。
それは「タケを慕う太宰」と「太宰を可愛いいと思うタケ」を素直に表現する部分だ。
『・・・修治だ、と言はれて、あれ、と思つたら、それから、口がきけなくなつた。運動会も何も見えなくなつた。三十年ちかく、たけはお前に逢ひたくて、逢へるかな、逢へないかな、とそればかり考へて暮してゐたのを、こんなにちやんと大人になつて、たけを見たくて、はるばると小泊までたづねて来てくれたかと思ふと、ありがたいのだか、うれしいのだか、かなしいのだか・・・たけに昔噺(むがしこ)語らせて、たけの顔をとつくと見ながら一匙づつ養はせて、手かずもかかつたが、愛(め)ごくてなう、それがこんなにおとなになつて、みな夢のやうだ。金木へも、たまに行つたが、金木のまちを歩きながら、もしやお前がその辺に遊んでゐないかと、お前と同じ年頃の男の子供をひとりひとり見て歩いたものだ。よく来たなあ』
・・・このくだりで小生は涙が出てしょうがない。誰もが再会したい人がいる。
津軽一帯はねぷた祭り一色、夕刻黒石市を通りかかったら各戸口に金魚ネプタを飾って
いた。扇ネブタが通り過ぎたせいもあるが人気もなく金魚ネブタだけが愛嬌を振りまき
各家の金魚ねぷた達がまるで会話している様。街灯がそんな明るくない地域の祭り証だ。
映像:本日の大型ねぶたの中で、全体映像が一番良かった(ねぶたの撮影は難しい)
青森ねぶたはなんと言っても巨大化した人形ネブタの光と色彩と武者。
限られたサイズで迫力を競う。このところ扁平、シンプルな『動』のネブタ
が多くなった。同じ絵師が複数製作するので、なんとなく似通うネブタが
多いのは残念、ネブタも改革が必要だ、観光客にも飽きが来ていると感
じる、五所川原の立佞武多の人気爆発はそのことを意味しているだ。
日本の火祭り・・・青森ネブタ開幕。薄暮の中、19:05打上花火を合図に一斉スタート
方式で始まった。天候良多少フェーン現象で蒸し暑い。開幕と言うのに平日のせいか
盛り上がりに欠く。予想動員20万人?例年期間中300万人と言う数字の実感は無い。
土・日曜日で100万人越えても200万人、大会事務局発表の数の不確かさが分かる。
映像:元祖、和歌山のしじみラーメン
十三湖に来ると喰いたくなるものがある、蜆ラーメンだ。塩味のサッパリした味は
蜆貝の特産地ならではの名物だ。ついでに、生蜆貝を翌朝の味噌汁用に買い求めた。
白いご飯に沢庵、目玉焼きそして十三湖の蜆汁。筆者にとってこれが極上の朝食だ。
参照#日本列島 麺・うどん・蕎麦 賞味紀行
奥入瀬渓流と蔦川が合流する山中に有るのが蔦温泉。十和田湖を発掘紹介、奥入瀬渓流
に親しみ、蔦温泉で生涯を終えた大町桂月の宿。温泉は今も湯殿直下から湧き出る天下
の名湯。蔦温泉は温泉の良さを伝える日本温泉地域資産に認定(日本温泉地域学会認定)。
【Data】『芒硝泉』‥傷の湯、中風の湯 45.4℃(自然湧出)pH6.95 源泉:蔦温泉新湯
※蔦温泉・真響の湯のData
2007.7.30。一年でもっとも暑い日、青森県浅虫温泉では丑湯祭りの祭事が執
り行われた。町内会が中心の祭事、旅館ホテルは関係者が来賓として招かれ、
気のせいか静かな祭事だ。太鼓、笛の音がなんとも寂しく温泉塚に響いていた。
事業:北東北連携広域観光圏形成推進事業【予算60万円】
7月26日、青森市ラ・プラスにて平成19年度北東北広域連携活動促進支援助成事業審査会
が開催された。書類選考17件から7件の最終審査、5件の採択。温泉地活性化研究会は
昨年、一昨年の青函連携事業から、いよいよ北東北連携事業へと踏出す事にした。
プレゼン7分、質疑応答3分。いつも30分~1時間の講演から7分のプレゼンはスリリング
かつ冷や汗物だった。活性化プロからの質問にヤヤたじろぎながらも何とか凌ぎ、合格!
政策ネット助成以来5年連続公的事業が継続。今年は田沢湖高原温泉・乳頭温泉に集合だ
具体的なイベント内容については後日詳細掲示します。皆さんの参加お待ちしています。
この辺りから川幅がせまくなり、川底にも岩が多くなって来る。「飛金」と言う表現が
似合う流れが形成される。人の世も全く同じベビーブームがやがて団塊の世代と呼ばれ、
『後期高齢』のいいまわしで表現される息絶え絶えの忙しい人の、動き似ているかな?
十和田湖から見て左岸に落ちる滝。木々に隠れなかなか撮影は困難。滝が其処ここ
から流れる渓流散策は日本でも珍しい。リュックを背負い、スローなトレッキンを。
今日は行き交う人も疎ら、道を譲り挨拶をして楽しい奥入瀬の一日であって欲しい。
記録:高さ30m、直瀑、奥入瀬川水系