写真はスコータイ郊外のショッピングセンター“ビッグC”。
タイを旅行中で、北部の古都スコータイ4日目。
郊外の遺跡にソンテオと呼ばれる乗り物(荷物も運ぶ、低料金のトラック改造バスといったイメージ)で移動して、遺跡エリアをレンタサイクルでまわるというスタイルです。
遺跡エリア主要部は公園として整備されており、大勢のタイ人家族連れで賑わっています。
そのタイの人々は殆ど皆、車でやってきます。
日差しの中自転車を漕いでいるのは外国人観光客だけです。
タイなどの熱帯の国々の人は暑さには慣れているのでは・・・というイメージがありますが、当たり前かもしれませんが、彼らも暑い中で汗をかくのは嫌いなようです
(特にタイの人は、“気持ちいい”かどうかが重要な価値判断基準です。)
東南アジアの人はちょっとした移動にも車、バイク、あるいはリキシャなどを使用することが多く、街中で重い荷物を背負って歩いているのも外国人旅行者です。
タイは、日本同様の車社会のようで、レジャーも上述のような感じですが、スコータイのような田舎町でも、住民のショッピングの中心は郊外の大型ショッピングセンターです。
冒頭写真のように、車でやってくる人(車がない人はソンテオなどでやってきます)で店内はごった返しています。
従来からのアジア的市場(マーケット)も存在していますが、市民生活の中心は車を前提にした新しいスタイルに変わっているように見えます。
もちろん、貧困層と中産階級、農村と都市では事情はまったく異なりますから、“タイは車社会”といった言い方は一面的でもあり、誤解を招きやすい言い方でもあります。
GWに旅行したベトナム北部のサパでは、少数民族が多く暮らし、遠方から歩いてマーケットにやってくる・・・そういう世界でした。
タイでも奥地・山岳部にはまだそういう社会もあることでしょう。
いずれにしても、タイでも豊かさを求めた生活スタイルの変化が進行しており、多様な階層が生まれていると思われます。
そうした社会の動きが、現在のタイ政治の混迷の背景にあるのかも・・・などと考えた次第です。