安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

リンダ・メリル「Linda Merrill Sings」、JR上田駅近くの居酒屋「こう汰」で宴会。

2023-09-07 19:30:00 | ヴォーカル(L~R)

コロナ禍で減っていたお酒を飲む機会が、復活してきました。先日は、上田市の居酒屋「こう汰」で旧知の仲間と宴会をやりましたが、地酒も揃っていて、なかなか良いお店でした。最近、ヴォーカルを聴く機会を増やしています。

LINDA MERRILL (リンダ・メリル)
LINDA MERRILL SINGS (AMR→SSJ 1961年録音)

   

女性歌手のヘレン・メリル(vo)は、クリフォード・ブラウン(tp)と共演したアルバムなどで、よく知られていますが、同じメリルでも、リンダ・メリルは、日本のSSJレーベルが復刻した本CDがあるだけで、ほとんど知られていないと思います。ごく久しぶりに聴いてみました。

メンバーは、リンダ・メリル(vo)、ディーン・シェイファー(ts)、ディック・ハース(tp)、ケン・ハリティ(p)、ローウェル・アイヴズ(b)、アーノルト・サカーマン(ds)。リンダ・メリルは、1950~60年年代に活躍したと思われますが、経歴はほぼ不明です。伴奏陣は地味ですが、ディック・ハース(tp)とケン・ハリティ(p)は、実力者。

曲目は、次のとおり。

1  Won't You Come Home  Bill Bailey (Hughie Cannon)
2  I'm Thru with Love (Gus Kahn, Matt Malneck, Fud Livingston)
3  Bye Bye Blackbird (Mort Dixson, Ray Henderson)
4  My Romacne (Lorenz Hart, Richard Rodgers)
5  Little Girl Blue (Lorenz Hart, Richard Rodgers) 
6  By Myself (Howard Dietz, Arthur Schwartz)
7  Don't Worry 'Bout Me (Ted Koehler, Rube Bloom)
8  Fine and Dandy (Paul James, Kay Swift)
9  The Things We Did Last Summer (Sammy Cahn, Jule Styne) 【過ぎし夏の想い出】
10  In the Wee Small Hours of the Morning (Bob Hilliard, Jack Elliot, Dave Mann)
スタンダード曲集です。フランク・シナトラが歌った「In the Wee Small Hours of the Morning」は、本作が録音された1961年当時では、新しいものでした。

リンダ・メリル(vo)が、素直にメロディを歌っていて、曲の魅力を楽しめるアルバム。声を張り上げたりはせず、情感を込めて歌っていて好感がもてます。アップテンポで歌われることが多い「Won't You Come Home Bill Bailey」もスローテンポでやっていて、特徴的です。中では、「My Romance」と「Little Girl Blue」が伴奏を含めて、なかなか良く、聴いているうちに、ゴギ・グラントやキャロル・スローンのアルバムを聴きたくなりました。

ジャケット裏面。

(参考)本作から、「Little Girl Blue」が聴けます。

Little Girl Blue - Linda Merrill - YouTube

 

【居酒屋 こう汰】

住所:長野県上田市中央1丁目2−12
電話:050-5828-0780
ホームページ:居酒屋 こう太(上田市/居酒屋)<ネット予約可> | ホットペッパーグルメ (hotpepper.jp)

外観。

本日は、6人による宴会です。席は掘りごたつ式でした。飲み放題付きのコース料理で予約したそうです。

まずはビール。

サラダ。取り分けました。

茶碗蒸し。

お刺身。鮮度が良くて、美味しかった。一人一皿です。

焼き鳥

ぶりかま。これも一人一つです。

長野県の地酒が揃っています。僕はとても飲めませんが、メンバーはいろいろな種類を、ぐいぐいと飲んでいました。いつものことですが、僕は完全に会費負けしています(笑)。

フルーツ入りのサワーがあったので、それを注文。カラフルで見映えが良かった。

焚き込みご飯。さすがに少ししか食べれませんでした。

デザートは、プリンです。取り分けたので、形が崩れていますが、まずまず。全体に、食べ物が美味しく、リーズナブルで、リピートしても良さそうなお店でした。


モニカ・ゼタールンド、ビル・エヴァンス「WALTZ FOR DEBBY」、コメダ珈琲のケーキセットで寛ぎタイム。

2023-04-02 19:30:00 | ヴォーカル(L~R)

最近、上田市のコメダ珈琲緑が丘店によく寄ります。先日も午後の時間に入り、ケーキセットをいただき、寛ぎタイムを過ごしました。寛ぎタイムに、聴きたいアルバム。

MONICA ZETTERLUND (モニカ・ゼタールンド)
BILL EVANS (ビル・エヴァンス)
WALTZ FOR DEBBY (PHILIPS 1964年録音)

     

モニカ・ゼタールンド(vo, 1937~2005年)は、スウェーデンの女優、歌手です。ジャズファンには、ビル・エヴァンスと共演したので、その名前はよく知られていると思います。今回、売却して後悔していたセカンドジャケットのレコードを再び入手したので、改めて聴きました。

メンバーは、モニカ・ゼタールンド(vo)、ビル・エヴァンス(p)、チャック・イスラエル(b)、ラリー・バンカー(ds)。1964年8月8日からの夏のヨーロッパツァーの一環で、ストックホルムを訪れたエヴァンス・トリオが8月23日にモニカ・ゼタールンドと録音したもの。

曲目は次のとおり。

1  Come Rain or Come Shine (Harol dArlen, Johnny Mercer)【降っても晴れても】
2  Jag Vet En Dejlig Rosa (A Beautiful Rose)
3  Once Upon A Summerime (Michel Legrand, Johnny Mercer)
4  So Long Big Time (Harold Arlen,  Dory Langdon)
5  Monicas Vals【Waltz for Debby】(Bill Evans, Beppe Wolgers)
6  Lucky To Be Me (Leonard Bernstein)
7  Vindarna Sucka 【Sorrow Wind】
8  It Could Happpen To You (Jimmy Van Heusen, Johnny Burke)
9  Some other Time (Leonard Bernstein, Betty Comden, Adolph Green)
10  On Natten 【In The night】
2、7、10は、スウェーデン民謡(スウェーデンの歌)。5の「Monicas Vlas」は、エヴァンス作曲の「Waltz for Debby」に、スウェーデン語歌詞がつけられたもの。あとは、スタンダード曲で、レナード・バーンスタインの曲が2曲入っています。

オリジナルジャケットの日本盤を持っていますが、セカンドジャケットに愛着があり、手放したことに後悔していました。今回入手したので、やっと落ち着けます。内容は、折り紙付きで、モニカ・ゼタールンド(vo)のファンはもちろん、ビル・エヴァンス(p)のファンなら聴いたことがあると思います。スウェーデン語で歌われる哀愁漂う「Jag Vet En Dejilig Rosa」やモニカのために歌詞が書かれた「Monicas Vals」(Waltz for Debby)、エヴァンス・トリオが躍動する「It Could Happne To You」など、どの曲も素晴らしい。

     

オリジナルジャケットを使った日本盤。表と裏を掲げました。

(参考)本作から「Monicas Wals」(Waltz for Debby」が聴けます。

Monicas Vals(Waltz For Debby)- Monica Zetterlund With Bill Evans - YouTube

安曇野市宅で聴いているところです。飾ってあるジャケットは、右から、Bill Evans Trio With Monica Zetterludn(NOVADISC  1975年録音)、本作「Waltz for Debby」、日本盤でオリジナルジャケットの「Waltz for Debby」、最も左に、「Spring is Here」(1958~60年録音)。

近所のセブンイレブンで買ったビール「YORU BEER」を飲みました。黒ビールで、なかなか美味しい。

 

【コメダ珈琲店上田緑が丘店でお茶タイム】

住所:長野県上田市緑が丘1丁目1番6号
電話:0268-71-5133
ホームページ:コメダ珈琲店 (komeda.co.jp)

無料wifiにつないだところ。電源もとれます。

店内。午後の遅めの時間のせいか、空いていました。

デザートセットがあります。

コメダ珈琲のケーキのメニュー。

4種類の中から、ティラミスを。甘すぎず、珈琲にもあいました。

アメリカン珈琲です。アメリカンの場合は、ミルク無しのブラックで飲みます。

豆菓子もついてきます。食べなくて持ち帰ることが多いです。


ロバータ・ガンバリーニ「EASY TO LOVE」、横川SA(下り線)の「福膳」で「上州麦豚わっぱ飯」の夕食。

2022-10-02 19:30:00 | ヴォーカル(L~R)

10月1日(土)は、午後、群馬県のジャズ喫茶に出かけました。その帰りに、横川SAの食堂「福膳」で、「上州麦豚のわっぱ飯」をいただきました。なかなか上質で、美味しかった。すごく上質な作品を。

ROBERTA GAMBARINI (ロバータ・ガンバリーニ)
EASY TO LOVE (groovin' high 2004年録音)

   

ロバータ・ガンバリーニの傑作「Easy to Love」が、このたびレコード(2枚組)で発売になったので、購入しました。CDは持っていて、その出来の素晴らしさは、定評のあるところですが、レコードで聴くと、また味わいが増したように思いました。

メンバーは、ロバータ・ガンバリーニ(vo)、タミール・ヘンデルマン(p)、ジョン・クレイトン(b)、チャック・バーゴファー(b)、ウィリー・ジョーンズⅢ(ds)、ジョー・ラバーバラ(ds)、ジェームス・ムーディ(ts,vo 2曲に参加)、ジェラルド・クレイトン(p 1曲に参加)です。

曲目は次のとおり。レコードの収録順にしてあります。

1  Easy To Love
2  Only Trust Your Heart
3  Lover Man
4  On The Sunny Side Of The Street

1  Porgy, I 's Your Woman Now/I Loves You, Porgy
2  Lover Come Back To Me
3  The Two Lonely People

1  Centerpiece
2  Guess I 'll Hang My Tears Out To Dry
3  No More Blues
4  Smoke Gets In Your Eyes / All The Things You Are

1  Too Late Now
2  Multi-Colored Blue*Bonus Tracks
3  Monk 's Prayer/Looking Back*Bonus Tracks

正統的なジャズヴォーカルを聴かせるロバート・ガンバリーニの傑作で、彼女の第1作目に当たります。スイングし、自在にスキャットもでき、バラードにおける表現力の豊かさなど、最近の歌手の中では群を抜いているように思います。「Easy to Love」におけるスキャットも含めた軽い乗り、「On The Sunny Side of The Street」においては、スキャットでソニー・スティットやディジー・ガレスピーのソロをヴォーカライズし、バラード「Guess I 'll Hang My Tears Out To Dry」では情感豊かなど、聴くほどに良さが増すアルバム。

   

CDのジャケットにある録音光景。

(参考)Easy to Loveが聴けます。

Easy to Love - YouTube

 

【横川SA(下り線)の福膳】

ホームページ:福膳 (フクゼン) - 横川/定食・食堂 | 食べログ (tabelog.com)

横川サービスエリア(下り線)外観。

レストラン「福膳」の入口

実は、この張り紙を見て、ふらっと入店しました。

店内。このあと、2組のお客様が入ってきました。面白かったのは、その方達も「上州麦豚わっぱ飯」を注文していました。

運んで来たときの姿。

蓋をとったところです。

わっぱ飯。舞茸、卵焼き、カラーピーマン、こんにゃく、豚肉など、群馬県の産物が乗っています。

上州麦豚が下に隠れていました。

蕎麦

小鉢のきんぴらゴボウ。これも美味しかった。

お茶碗に盛ったところです。山椒をかけてみてくださいと言われたので、山椒をかけたのですが、これが結構マッチしてよかった。

コーヒー。JAF会員向けに、無料のサービスがありました。僕はJAF会員ですので、いただきましたが、嬉しいサービスでした。


門馬瑠依「FROM MOVIES」、ハチの巣の除去、むさしの森珈琲の「リコッタパンケーキ」。

2022-07-28 19:30:00 | ヴォーカル(L~R)

安曇野市宅に蜂の巣が出来ていたので、ジャズ喫茶「アンの家」のマスターに相談したら、アースのマグナムジェットが効くと教えてもらい、それを用いて除去に成功しました。お祝いでむさしの森珈琲でスイーツ。甘い響きを。

門馬瑠依 (RUI MONMA)
FROM MOVIES (Pirika Kuani Records 2021年録音)

   

門馬瑠依(vo)さんの4作目のアルバムが、昨年(2021年)発売されていたので、購入しました。門馬さんは、都内ライブハウス中心に活動していますが、ここ2年間、都内のライブハウスに行ってないので、彼女の動向にも疎くなっていました。今回は、映画音楽集です。

メンバーは、門馬瑠依(vo)、保坂修平(p)、菊田茂伸(b)、秋葉正樹(ds)。メンバーが、それぞれ編曲も行っています。門馬さんも3曲(下記の2, 3, 8)について行っていて、注目されます。

曲目は、次のとおり。

1  Chim Chim Cher-ee (Richard M. Sherman) 【映画「メリー・ポピンズ」からチム・チム・チェリー】
2  The Way We Were (Marvin Hamlisch) 【映画「追憶」から追憶】
3  Days of Wine and Roses (Henry Mancini) 【映画「酒とバラの日々」から酒とバラの日々】
4  My Favorite Things (Richard Rodgers) 【映画「サウンド・オブ・ミュージック」から私のお気に入り】
5  'Round Midnight (Thelonious Monk) 【映画「ラウンド・ミッドナイト」】
6  Ghostbusters (Ray Parker, Jr) 【映画「ゴーストバスターズ」から】 
7  Moon River (Henry Mancini) 【映画「ティファニーで朝食を」からムーン・リバー】
8  Dani California (Red Hot Chili Peppers) 【映画「デスノート」からダニー・カルフォルニア】
9  I Don't Want to Miss a Thing (Diane Warren) 【映画「アルマゲドン」からミス・ア・シング】
10  Someday My Prince Will Come (Frank Churchill) 【映画「白雪姫」からいつか王子様が】
よく知られた曲が多いですが、「Ghostbusters」や「Dani California」を取り上げたあたりは、門馬瑠依さんの個性が出ています。

門馬瑠依さんのよく伸びる高音は、甘い響きももっていて、心地よく聴けますが、映画音楽を取り上げた本作でもその特長が出ています。伴奏のピアノトリオも結構スイングしていて、楽しく聴けましたが、曲目からしてポップスのファンにも良いのではないかと思います。ジャジーな「Chim Chim Cher-re」(チム・チム・チェリー)や「My Favorite Things」(私のお気に入り)、まさかの選曲だけどリズムも面白い「Ghostbusters」(ゴーストバスターズ)など、華やかさのある門馬ワールドが繰り広げられています。

ジャケットの写真。それぞれ映画の役柄になりきってのポートレート写真。門馬さんは、「サウンド・オブ・ミュージック」の主人公になりきり。なかなか決まっています。

ジャケットの裏もなりきり写真がいっぱい。

【門馬瑠依ホームページ】

MONMA RUI official website

(参考、今までアップした拙ブログ関連記事へのリンク)

槙島和宏(ts)クインテット+門馬瑠依(vo)ライブ (11月2日 安曇野市いさつ歯科)門馬瑠依(vo)ライブ (2月26日 東京都千代田区神田 Lydian)槙島和宏(ts)クインテット+門馬瑠依(vo)ライブ (10月21日 安曇野市いさつ歯科)

 

【蜂の巣の除去】

一週間ぶりに安曇野市宅に行ったら、こんな蜂の巣ができていました。

同じ場所の左上です。こちらは、既に結構大きくなっていました。あしながバチのようです。

    

ホームセンターで、アース製薬のマグナムジェットを購入。棚にあまり残っていなくて、どうやら人気の商品のようです。

噴射すれば、霧状の薬剤が3~4mは飛ぶので、離れて使用できます。刺されるとたいへんなので首にはタオルを二枚巻きつけるなど防備して臨みます。

噴射とともに、かなりの蜂が巣を飛び立ちました。そちらにも噴射。これは、真下に落ちたハチ。幸い、僕の方には飛んで来ませんでした。

柄の長い箒で、はたき落とした巣です。やれやれでした。

 

【むさしの森珈琲 長野若里店】 

住所:長野県長野市若里6丁目1-1 
電話:026-229-7151
ホームページ:むさしの森珈琲 | すかいらーくグループ (skylark.co.jp)

外観。当日、安曇野市宅から長野市宅に戻りました。その途中で、寄りました。

メニューを見ていたら、夕食に少し早いけどパスタが食べたくなり、それも注文。「Forest Special」というミニコースの商品が17時までの限定でありました。

リコッタパンケーキが一番の目当てです。

きのことベーコンのボルチーニクリームパスタ。

きのことベーコンの旨味がとけこみ、ボルチーニ香る優しい味わいのパスタだそうです。久しぶりのパスタで美味しかった。

左側が、サラダのソース。右は、スープ。

野菜は、ほとんどレタスです。

食後のデザート。

リコッタパンケーキの冷たいものを注文。

蜂蜜もかけていただきました。甘いのでカロリーが気になりますが、たまにはよいかと。

珈琲は、アメリカンです。


ロザンナ・ヴィトロ「LISTEN HERE」、今村翔吾著「くらましや稼業」(ハルキ文庫)

2022-04-21 19:30:00 | ヴォーカル(L~R)

今村翔吾著「幸村を討て!」が良かったので(その感想記事)、同著者の「くらまし屋稼業」(ハルキ文庫)を読んでいます。池波正太郎著「藤枝梅安シリーズ」を想起させる内容で、本格的な歴史小説ではないですが、面白い。本格派ヴォーカルを。

ROSEANNA VITRO ロザンナ・ヴィトロ)
LISTEN HERE (Skyline 1982年録音)

   

ロザンナ・ヴィトロ(vo, 1951年生)は、ヒューストンのロックバンドで歌っていたところを、アーネット・コブ(ts)に勧められて1980年にニューヨークへ。ライオネル・ハンプトン楽団で活動し、以後活躍しています。本作は彼女の初リーダー作で、最近、初めてCD化されたので購入しました。

メンバーは、ロザンナ・ヴィトロ(vo)、ケニー・バロン(p)、バスター・ウィリアムズ(b)、ベン・ライリー(ds)、アーネット・コブ(ts, 3曲のみ参加)、Bliss Rodrigeez(p, 3のみ)、Scot hardy(g, 6のみ)、Duduka Da Fonseca(per, 1と6のみ)。ケニー・バロンやアーネット・コブら豪華な伴奏陣です。

曲目は次のとおり。

1  No More Blues (Antonio Carlos jobin, Vinicius de Moraes)
2  You Go To My Head (J. Fred Coots, H. Gillespie)
3  Centerpiece (Jon Hendricks, Harry Edison)
4  Love You Madly (Duke Ellington)
5  A Time For Love (Johnny Mandel, Paul Webster)
6  This Happy Madness (Antonio Carlos Jobin, Vinicius de Moraes)
7  Listen Here (David Frishberg)
8  It Could Happen To You (Johnny Burke. James Van Heusen)
9  Easy Street (Alan Rankin Jones)
10  Sometime Ago (Sergio Mihanovich)
11  You Took Advantage Of Me (Richard Rodgers, Lorenz Hart)
12  Black Coffee (Sonny Burke, Paul Francis Webster)
A・ C・ ジョビン作のボサノヴァ2曲、エリントンやフリシュバーグ作のジャズオリジナル、「You Go To My Head」や「It Could Happen To You」、「Black Coffee」といった有名スタンダード曲が選曲されています。

声量があり、音域が広く、スキャットも自在で、ディクションも明快など、ロザンナ・ヴィトロの活きの良い歌唱が圧巻です。「Black Coffee」などはスキャットを用いたかなり奔放な歌唱ですが、ボッサの「No More Blues」やバラードの「You Go To My Head」や「A Time For Love」」では抑え気味で、曲により歌い方を変えています。アーネット・コブ(ts)が参加した「Love You Madly」はブルージーで、ヴィトロの歌、バロン(p)のソロとユニットとしても楽しめます。

【ロザンナ・ヴィロト ホームページ】

Roseanna Vitro (squarespace.com)

(参考)ロザンナ・ヴィトロが歌う「You Go To My Head」

You Go To My Head - YouTube

【ロザンナ・ヴィトロが紹介されているジャズ批評2021年11月号】

   

「スィンギン・ビューティーズ」は、医師でジャズ評論の後藤誠一さんが、ジャズ批評誌に17年間、100回にわたり連載した記事です。1回に一人の女性歌手を取り上げて、プロフィールとアルバムについてまとめています。

   

ロザンナ・ヴィトロに関するページ。「Listen Here」も紹介されています。

【今村翔吾著「くらましや稼業」(ハルキ文庫)】  

   

表紙

(帯裏にある紹介)

   

(感 想)

「くらまし屋」と呼ばれる堤平九郎の稼業を描いています。「くらまし屋」とは、今の自分の姿を消して、新しい土地で新しい姿で人生をやり直したいという依頼人の望みを叶える仕事で、江戸の町からの出奔を成功させることが中心のようです。

主人公は、剣術の達人でもあり、人の動きが派手で、全体に劇画向きです。破天荒な設定ですが、小説中の人物が動き出すと、そういうこともあるかなという気分にしてくれます。気軽に読めるので、第2巻以後も読んでみるつもりです。