ランチに香吃大食堂(上田市中央2丁目)を訪れました。今回、早めに行けたので、油淋鶏(ユーリンチー)セットを注文。ジューシーな鶏肉に甘酸っぱいタレがたまりませんでした。揚げ揚げのアルバムを。
HAMPTON HAWES (ハンプトン・ホーズ)
HERE AND NOW (Contemporary 1965年録音)
ハンプトン・ホーズ(p, 1928~77年)は、学生時代に「The Trio Vol.1~3」を聴いて、豊かなブルースフィーリングが感じられ、両手の運びでダイナミックにスイングしていて、大好きになったピアニストです。本作「Here and Now」については、評判にもならなかったので、聴いたのはずっと後になってからです。
メンバーは、ハンプトン・ホーズ(p)、チャック・イスラエル(b)、ドナルド・ベイリー(ds)。ビル・エヴァンス・トリオのベーシスト、チャック・イスラエル(1961~66年に在籍)が参加しているのが注目されます。
(英文表記)Hampton Hawes(p)、Chuck Israels(b)、Donald Bailey(ds)。
曲目は次のとおり。
1 Fly Me to the Moon (Bart Howard)
2 What Kind of Fool Am I? (Leslie Bricusse, Anthony Newley)
3 The Girl from Ipanema (Antonio Carlos Jobin, Vinicius de Moraes)
4 Rhonda (Hampton Hawes)
5 Dear Heart (Ray Evans, Jay Livingston, Henry Mancini)
6 People (Bob Merrill, Jule Styne)
7 Chim Chim Cheree (Richard M. Sherman, Robert B. Sherman)
8 Days of Wine and Roses (Henry Mancini, Johnny Mercer)
ハンプトン・ホーズ作「Rhonda」以外は、よく知られたスタンダード曲です。
ハンプトン・ホーズ(p)は、1958年にヘロイン所持で逮捕され、刑務所で5年間を過ごしています。その間に、ジャズはモーダルな方向に進んでいて、ホーズもその方向に挑戦しています。「Fly Me to the Moon」から、左手の和音の響きがモーダルで、シダー・ウォルトンを連想させますし、リズムの多彩さや右手のフレーズには、ビル・エヴァンスの影響もみてとれます。スイングしている「The Girl from Ipanema」や「People」、スリリングな「Days of Wine and Roses」など、意外と面白く、チャック・イスラエル(b)のプレイが聴けるのも嬉しい。
レコードのラベル。オリジナル盤(多分)で聴いています。
(参考)本作から「Fly Me to the Moon」が聴けます。
(安曇野市宅で聴いているところ)
飾ってあるレコードは、いずれもハンプトン・ホーズのリーダー作で、コンテンポラリーレーベルからリリースされたもの。左から、「The Trio Vol.2」(再発輸入盤 1955年録音)、本作「Here and Now」(1965年録音)、スコット・ラファロ(b)が参加している「For Real」(オリジナル盤 1958年録音)。