安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

水野美術館(長野市)の「花鳥を愉しむー池上秀畝、松林桂月、花鳥画の名手たち」展へ出かけました。

2023-01-06 19:00:00 | 美術展

長野市の自宅に近い、日本画専門の美術館「水野美術館」の新春の展示「花鳥を愉しむ」に行ってきました。1月3日午後、天気の良さに誘われてプラプラと出かけました。

 

   

チラシの表。左下は、宮田司山「爛春」(1933年)、右上は松林桂月「早春」(制作年不詳)。部分です。

(感 想)

花や鳥の絵ですが、伝統的な日本画だと素材が限られ、鳥にしても空想上のものであったり、花も写実的ではなかったりします。お正月だと、華やいだ雰囲気もあり、そういう花鳥画も良いものでした。展示の中では、伊東深水の「五月空」や「春秋屏風」が、色や線が鮮やかで、とても気に入りました。

(以下チラシ裏面掲載の展示品など)

池上秀畝「鳳凰」(1937年)

   

宮田司山「爛春」(1933年)

   

児玉希望「秋晴」(1940年頃)

池上秀畝「聖夏」(1933年)

池上秀畝「歳寒三友」。これは、水野美術館で新春の籤引きがあって、グリーティングカードが当たり、もらったものです。そのカードの絵柄です。

(今年の特別企画展の予定)

【水野美術館の当日の光景】

住所:長野県長野市若里6-2-20 
電話:026-229-6333 
ホームページ:水野美術館 (mizuno-museum.jp)

駐車場から全体

しめ縄が飾ってあります。

雪は全くなく、よい天気です。

美術館内から庭園

池。松の樹が水面に写り込み、錦鯉とのコラボレーションが見られました。


水野美術館「しぐさとまなざし」展、併設の「四季彩 MIZUNO」のもみじ御膳でランチ。

2022-10-21 19:30:00 | 美術展

長野市の日本画専門の「水野美術館」で「しぐさとまなざし」展が開かれているので行ってきました。上村松園や菊池華秋、菱田春草などの絵を楽しみましたが、伊東深水のものが特に良かった。

館内の和食レストラン「四季彩 MIZUNO」でランチにこの時期だけの「もみじ御膳」をいただきました。窓からは庭園を観ることができ、紅葉もあって色彩豊かでした。ゆったりとした時間が過ごせました。

   

チラシ表。右の絵は、上村松園「志久礼」(昭和初期)。左は、菱田春草「栗鼠之図」(1909年頃)。

菊池契月「流鏑馬図」(1902年頃)。屏風に描かれている大きな絵で迫力ありました。

左は上村松園「志ぐれ」(1936年)。右は上村松園「夕べ」(1935年頃)。特に「夕べ」が、構図といい、色彩といい、うっとりものでした。

菊池華秋「夕涼み」(1944年)。菊池華秋の絵も、なかなかよかった。

【水野美術館】

ホームページ:水野美術館 | 近代日本画を形成した巨匠たちの作品約400点を蒐集、展示。


【四季彩 MIZUNO】

住所:長野県長野市若里6丁目2−20  ラ・リトラット 四季彩 MIZUNO
電話:026-219-3522
ホームページ:四季彩 MIZUNO |長野市| 株式会社黒船 (kurofune-nagano.jp)

水野美術館の門

美術館へのアプローチ

庭園の樹木は、紅葉しているようでした。

レストランから池と庭。逆光になっています。

池には鯉。

庭の一部。紅葉もしていて、池や岩とのコントラストが観れました。

(もみじ御膳)

前菜四種盛り。冷製茶碗蒸し、サラダなど。

もみじ御膳

太刀魚の南蛮漬け、秋鮭の白子生姜煮、さつまいも寄せ、信州豚ハム。デザートとして、薄く切った葡萄の「クイーンニーナ」。

お造りは、鮪とカワハギ。

天ぷら。海老、マコモダケ、果実(林檎のようでした)。

信州牛の朴葉味噌焼き。これは味噌を含めて、とても美味しかった。

アサリの五目御飯。

お吸物。

紅葉の季節限定「もみじ御膳」は、信州牛の朴葉味噌焼、お造り、天ぷら、など美味しくいただきました。水野美術館の次回企画展をまた見に来るつもりです。


水野美術館開館20周年記念「みせたい!日本画コレクション」展に出かけました。

2022-08-16 19:30:00 | 美術展

長野市の「水野美術館」が開館20周年を迎え「みせたい!日本画コレクション」展を開催しているので、出かけてきました。新たな収蔵品も展示されるというので、楽しみです。

   

チラシ表。

チラシ裏面にある収蔵品の紹介。

1  川合玉堂「渓村春雨」(1942年) 2  奥田元栄「多摩月照」(1987年) 3  菱田春草「芦に白鷺・柳に白鴎」(1903年頃) 4  西郷孤月「月下飛鷺」(1900年) 5  横山大観「無我」(1897年)

6  大山忠作「蓬莱朝陽」(1999年) 7  加山又造「千羽鶴」(1978年) 8  那波多目功一「清晨」(1998年)

   

9  鏑木清方「涼宵」(制作年不詳)。これは新収蔵作品だそうです。

   

チラシ表に掲載されている、菱田春草「桐に小禽」(1908年頃)

(感 想)

特に印象に残ったのは、伊東深水「春雪の宵」、加山又造「雪晴れる」あたりで、新収蔵品の西郷孤月「日出元旦」、上村松園「盛夏」、鏑木清方「涼宵」も良かった。20周年を迎えられたのは素晴らしいことで、長い存続を願っています。

【水野美術館】

住所:長野県長野市若里6丁目2−20
電話:026-229-6333
ホームページ:水野美術館 | 近代日本画を形成した巨匠たちの作品約400点を蒐集、展示。ワークショップや講演会も開催。 (mizuno-museum.jp)

 

絵を印刷した暖簾が楽しい。

建物、池、庭。

池には錦鯉がいます。

庭園内にある小さな滝。ちょっと涼しく見えるように、アップして撮影しました。


水野美術館「水のある風景」展を観に行き、涼しい気分に。

2022-07-08 19:30:00 | 美術展

先日、長野市にある水野美術館で開催されている「水のある風景」展を観に行きました。今回は、収蔵品の中から「水」に関連のある絵が展示されていました。

   

チラシ表。

(チラシの裏から) 今回の展示品の目玉です。

   

横山大観と河合玉堂

右側の横山大観「あまご」は、実物でみると、あまごやヤマブキの色彩もよく、素晴らしい絵でした。

奥田元栄の絵は、結構好きです。題材が知っている風景で親しみやすく、赤を中心とした色も印象に残ります。この上高地を描いた絵も、気に入りました。

掛け軸もいくつか出展されています。

動物と水が出てくる絵も展示されています。児玉希望の絵は、構図が大胆でした。

【水野美術館】

住所:長野県長野市若里6丁目2−20
電話:026-229-6333
ホームページ:【公式】水野美術館(@Mizuno_Museum) / Twitter

建物外観

庭園

美術館一階から池と庭を撮影。いくらか涼を感じた光景です。静かに絵を眺められるので、好きな美術館です。


上田市立美術館で開催中の「アルフォンス・ミュシャ展」に出かけました。

2022-05-11 19:30:00 | 美術展

アルフォンス・ミュシャ展が、上田市サントミューゼ内の上田市立美術館で開催されているので、観に行きました。

アルフォンス・マリア・ミュシャ(Alfons Maira Much、1860年7月24日~1939年7月14日)は、チェコ出身で主にフランスで活躍した、画家、イラストレーター、グラフィックデザイナー。アール・ヌーボーを代表する画家で、ポスター、装飾パネル、カレンダー等を制作。華麗な曲線を多用したデザインが特徴だそうです。

   

チラシ表  

   

チラシ裏。一番左は「ジスモンダ」(1895年)、左から二番目は「黄道十二宮 ラ・プリュム誌のカレンダー」(1896年)。

今回の展示は、ミュシャ作品の世界的な収集家として知られる尾形敏行氏のコレクションから、約500点を紹介するものだそうです。気になったものを撮影しました。

入館したら、いきなり大きな横幕がありました。展示品は全て撮影可能でしたが、ガラスが反射などして、うまく撮れていません。

ミュシャのポートレート写真。(1929年)

フィガロ・イリュストレ(1896年)

愛人たち(1895年)

モナコ・モンテ・カルロ(1897年)

「桜草」(1899年)、と「羽根」(1899年)

四つの時の流れ。左から、「朝の目覚め」、「昼の輝き」、「夕べの夢想」、「夜の安らぎ」。(1899年)

今回のポスターにも使われている「夢想 シャンプノア」(1897年)

缶のデザインの展示もありました。

ビスケット缶

   

「ズデンカ・チェルニー」(1913年)。ミュシャのアメリカ時代に制作されたヨーロッパで開催予定の音楽会用のポスター。コンサートは、第1次世界大戦により、中止になったそうです。

「パリのシンボル」(1900年)。陶器です。

コルナ紙幣(1919年、1920年)。

「郵便切手 プラハ城」(1918年)

スラヴ叙事詩展のカタログ(1928年)

サントミューゼ内の喫茶店のアルフォンス・ミュシャ展コラボメニュー。

ミュシャの華麗で豪華な作品(カラーリトグラフが中心)を観ることができ、世紀末ヨーロッパへ行った気分を味わいました。

【上田市サントミューゼ 上田市立美術館】

住所:長野県上田市天神3-15-15
電話:0268-27-2300
ホームページ:美術館 | サントミューゼ (santomyuze.com)