群響と高崎芸術劇場が共同して行っているGTシンフォニック・コンサートで、オペラ《魔笛》ハイライトが上演されたので、聴いてきました。
チラシの表
(出 演)
指揮:飯森範親
タミーノ:鈴木 准(テノール)
パミーナ:砂川涼子(ソプラノ)
ザラストロ:伊藤貴之(バス)
夜の女王:小川栞奈(ソプラノ)
パパゲーノ:近藤圭(バリトン)
パパゲーナ:久嶋香奈枝(ソプラノ)
侍女Ⅰ:イ・スンジェ(ソプラノ)
侍女Ⅱ:山下裕賀(メゾソプラノ)
侍女Ⅲ:金子美香(メゾソプラノ)
合唱:GTシンフォニック・コンサート・プロフェッショナル・シンガーズ
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:伊藤文乃)
出演者のプロフィールについては、下記に掲載した「出演者のプロフィール」をご覧ください。
(曲 目)
モーツァルト / 歌劇「魔笛」k.620 ハイライト
(感 想)
モーツァルトのオペラ「魔笛」は、通常公演だと3時間程度はかかりますが、今回は主な場面を中心に約2時間に収めていました。芝居の部分や背景などについて、指揮者の飯森範親さんが指揮の合間に、身につけたマイクで話をしていて、大活躍でした。
「魔笛」の実際の舞台を観るのは初めてで、アリア中心の聴き方になりました。タミーナの「なんという美しい絵姿」、夜の女王の「おまえなら助けられる」と「地獄の復讐がわが心に煮え返る」、パミーナの「ああ、わたしにはわかる」、パパゲーノの「ひとりのかわいい娘っ子がいれば」など。
全体に渡り面白く聴きましたが、特に印象に残ったのは、夜の女王を歌った小川栞奈さんのドラマティカルな表現、パパゲーノの近藤圭さんの歌とコミカルな演技でした。来シーズンのオペラ関連では、沼尻竜典指揮で『カルメン』(演奏会形式)が予定されているので、今から楽しみです。
(当日の写真)群響facebookからお借りしました。
第1幕における侍女3人の重唱。一番左にタミーノ(鈴木 准)、その右にパパゲーノ(近藤圭)。
左に、夜の女王(小川栞奈)、右に、パミーナ(砂川涼子)。
ザラストロ役の伊藤寛之(バス)。
パパゲーノ(近藤圭)とパパゲーナ(久嶋香奈子)の二重唱「パ・パ・パ」が歌われている場面。この二人は、演技も素晴らしかった。
オーケストラは、舞台の前に位置していました。客席は満席で、チケットは完売だそうです。
(出演者のプロフィール)
【群馬交響楽団】
住所:群馬県高崎市栄町9-1 高崎芸術劇場3階
電話:027-322-4316
ホームページ:群馬交響楽団 (gunkyo.com)
(あらかじめ観たDVD)
モーツァルト「魔笛」。ディアゴスティーニオペラコレクションから。1982年8月のザルツブルグ音楽祭の舞台を収録。収録時間188分。
タミーノ:ペーター・シュライヤー、パミーナ:イレアーナ・コトルバス、夜の女王:エディタ・グルベローヴァ。ジェームス・レヴァイン指揮ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団。演出:ジャン=ピエール・ポネル。