安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジミー・スミス「HOME COOKIN'」、ジャズ批評2024年11月号の特集「ジミー・スミス」。

2024-11-07 19:30:00 | ヴァイブ、オルガン他

ジャズ批評2024年11月号は、オルガンのジミー・スミスを特集しています。彼のアルバムは多く、シングルカットされてヒットした曲もあり、最近、日本でも人気があるのかもしれません。そのスミスのアルバム。

JIMMY SMITH (ジミー・スミス)
HOME COOKIN' (BLUE NOTE 1958, 1959年録音)

   

オルガンのジミー・スミス(org,  1925~2005年)の特集がジャズ批評誌で組まれるとは、ちょっとびっくりしています。1970年代のジャズ喫茶では、まずオルガンはかからなかったのですが、昨今では、聴く人や、それで踊る人も増えているのかもしれません。

メンバーは、ジミー・スミス(org)、ケニー・バレル(g)、ドナルド・ベイリー(ds)、パーシー・フランス(ts, 4曲に参加)。ケニー・バレル(g)が参加していますが、かなりブルージーで、スミスのオルガンとの相性も良く、このオルガントリオは、良いメンバーです。

(英文表記)Jimmy Smith(org)、Kenny Burrell(g)、Donald Bailey(ds)、Percy France(ts,)。

曲目は次のとおり。

1  See See Rider (Ma Rainey)
2  Sugar Hill (Kenny Burrell)
3  I Got A Woman (Ray Charles,  Renald Richard)
4  Messin' Around (Jimmy Smith)
5  Gracie (Jimmy Smith)
6  Come on Baby (Kenny Burrell)
7  Motorin' Along (Jimmy McGriff)
「See See Rider」とレイ・チャールズの「I Got A Woman」は、よく知られています。あとは、ジミー・スミス作が2曲、ケニー・バレル作が2曲とジミー・マクグリフ作が1曲で、どれも、R&B寄りの感じがします。

ジミー・スミス(org)とケニー・バレル(g)の組み合わせが非常に良く、パーシー・フランス(ts)も加わって、愉悦感に満ちたR&B寄りの演奏が繰り広げられています。「Suger Hill」におけるオルガンとギターのコール&レスポンスや「I Got A Woman」におけるビートが感が心地よいプレイが印象に残ります。「Come on Baby」でもグルーヴ感がかなり出ていて、曲も提供しているケニー・バレルと、リズムを支えるドナルド・ベイリー(ds)が全体に貢献しています。

   

聴いているのは、リバティ社製の所謂音符レーベルのレコードです。
 
(参考)本作から「I Got a Woman」が聴けます。
 
I Got a Woman
 
 
【ジャズ批評2024年11月号】
 
   
表紙
 
   
ハモンドオルガンの仕組みなどの解説。日本のメーカーがあるのを初めて知りました。
 
   
「オルガニストが選ぶジミー・スミスの名盤」という記事が面白い。4人のオルガニストがジミー・スミスの名盤を5枚挙げ、その理由なども書いています。
 
 
 
 
 
オルガニスト4人が選んだ、ジミー・スミスの名盤。多く挙った順に記してみます。

Crazy Baby(Blue Note) 3人
Organ Grinder Swing(Verve) 3人
Midnight Special(Blue Note) 2人
Jimmy & Wes Dynamic Duo(Verve) 2人
The Cat (Verve) 2人
At Club Baby Grand Vol.1(Blue Note) 2人

ジミー・スミスばかりでなく、オルガン奏者のアルバムは、あまり聴かなかったので、馴染みがないものもあります。今回の特集に、「ジミー・スミス・ディスク・ガイド」もあるので、気になるものは、聴いてみたい。
 
(参考)過去の拙ブログのジミー・スミスの記事へのリンク。3作品を取り上げてあります。