安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

レ二ー・ニーハウス LENNIE NIEHAUS VOLUME 5 THE SEXTET

2013-05-15 20:37:28 | アルト・サックス

先日、安曇野の実家に帰ってきました。あたりは田植えが真っ盛りで、北アルプスを背景とした田んぼの光景には、ほっとして落ち着けるものがありますし、爽やかでもあります。現在、我が家の田は委託に出して耕作をしてもらっていますが、定年後は、一応自分でやるつもりでいます。明るいアンサンブルが聴ける作品。

LENNIE NIEHAUS (レ二ー・ニーハウス)
LENNIE NIEHAUS, VOL.5 THE SEXTET (CONTEMPORARY 1956年録音)

  Lennieniehaus5thesextet

レ二ー・ニーハウス(as)は、1960年代以降はほとんど映画音楽の分野で仕事をしていただけに、ジャズファンには50年代のコンテンポラリー・レーベルに録音した5作品が知られています。ニーハウスは、主にクリント・イーストウッド監督の作品の音楽を担当し、「バード」(1988年」、「許されざる者」(1993年)、「マディソン郡の橋」(1995年)などを手がけています。

Sextetなので、6人編成ですが、ピアノレスで、サックスが3本入ります。メンバーは、レ二ー・ニーハウス(as)、ステュ・ウイリアムソン(tp,vtb)、ビル・パーキンス(ts,fl)、ジミー・ジェフリー(bs)、バディー・クラーク(b)、シェリー・マン(ds)。ニーハウス、ウイリアムソン、パーキンスは、スタン・ケントン楽団のメンバー。ピアノレス、ケントンと言葉を並べると、いわゆるウェスト・コースト・サウンドが聴こえてきそうです。

曲は、スタンダードの「Thou Swell」、「I Wished on The Moon」(月に願いを)、「As Long As I Live」、「Ill Wind」に、リロイ・アンダーソン作「Belle of The Ball」、ニーハウス自作の「Knee Deep」、「Fond Memories」、「Take It From Me」、「Three of a Kind」、「Elbow Room」で全10曲。レ二ー・ニーハウスの編曲にもにも興味が湧きます。

最初の「Thou Swell」から、カラフルでスインギーなこれぞウェスト・コーストというアンサンブル、ソロが展開されます。「Fond Memories」では、ニーハウス(as)が綺麗な音色でゆったりとしたソロをとりますが、この曲に限らずリー・コニッツを連想させるところがあります。「Three of a Kind」では、編曲が凝っているためか、サックス同士の絡み合いが面白い。ジミー・ジェフリー(bs)が、短いながら流麗なソロを随所でとっています。

【安曇野の風景2013年春】

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 木立の中に白く見えるのは、わさび畑の覆いです。