安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

リチャード・ワイアンズ REUNITED

2013-05-19 18:36:51 | ピアノ

売木村(長野県下伊那郡)の知人から「たかきびまんじゅう」をいただきました。皮はもちもちしていて、中のあんこは甘すぎず、たいへん美味でした。すりおろした長芋と雑穀のタカキビの粉、米粉などを練り合わせて生地にし、あんを包んで蒸し上げて作るそうです。2003年に生産者の高齢化等で生産・販売が取りやめになったものを、地域おこし協力隊の女性が、再興し販売を始めたとのことです。お土産に好適ですので、ブレイクするに違いありません。再結成されたピアノトリオ。

RICHARD WYANDS (リチャード・ワイアンズ)
REUNITED (Criss Cross Jazz 1995年録音)

  Reunitedrichardwyands  

このCDは、最近再聴して気に入り、たまに取り出しています。リチャード・ワイアンズ(p)は、1978年に初めてリーダー作「Then, Here and Now」を録音し、95年のこれは3作目です。その後に4つのリーダー作はありますが、キャリアの割に自己の作品は少ないです。しかし、サイドメンとしての録音も多く、名前はよく知られているのではないでしょうか。

メンバーは、リチャード・ワイアンズ(p)、ピーター・ワシントン(b)、ケニー・ワシントン(ds)。この3人は、クリス・クロス・レーベルにおけるエリック・アレキサンダー(ts)のリーダー作「New York Calling」でリズム・セクションを務めたのですが、その時の演奏がよかったので、プロデューサーのGerry Teelemsがトリオだけの録音を望み実現したアルバム。それで、タイトルがReunited(再結成)とされたものです。

曲は、スタンダードが主で、「Easy Living」、「The Lady's In Love With You」、「Estate」、「How Long Has This Been Going On」(いつの頃からか)、「Moon and Sand」、「Yesterdays」、「Alone Together」にヘンリー・マンシーニ作「Moment to Moment」、ジョン・ルイス作「Afternoon in Paris」、レイ・ブラウン作「Blues For Pepper」、 エリントン作「I'm Just a Lucky So and So」で全11曲。

ワイアンズ(p)を中心としてまとまりがあり、心地よく聴けます。テンポの速い「The Lady's In Love With You」では、3人一体となったスイングぶりがよく、ケニー・ワシントン(ds)とのやりとりもスリルがあります。「Moment to Moment」では、ワイアンズがテーマを際立たせて弾いていて、改めていい曲だと感じました。「Easy Living」の和音だけによるイントロなど、各曲のイントロやテーマに入っていくところの処理も工夫されています。他にも、ブルージーな「I'm Just A Lucky So and So」や熱演が行われている「Moon and Sand」などピアノトリオの好盤。

【たかきびまんじゅう】

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