安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

宮之上貴昭 I REMEMBER WES

2013-05-26 21:10:47 | ギター

一昨日の24日(金)に、長野県飯田市のライブハウス「canvas」であった、宮之上貴昭(g)のライブを聴きに行ってきました。22日間のツァーの初日ということで、ここをスタートに名古屋から関西、九州と回るようです。宮之上貴昭(g)、清水昭好(b)のデュオにゲストとして、滝沢まさ子(vo)が加わるというメンバーで、スタンダードを主体に楽しいステージでした。会場で購入したCDを聴いてみます。

YOSHIAKI MIYANOUE (宮之上貴昭)
I REMEMBER WES (YMP 2010年録音)

  Irememberwesyoshiakimiyanoue

滝沢まさこ(vo)さんの歌は、「You'd Be So Nice to Come Home to」、「So Nice」、「I Can't Get Started 」、「カーニヴァルの朝」、「シェルブールの雨傘」、「ルート66」(宮之上さんとのデュエット)など。ギターとベースだけの演奏は、「April in Paris」(パリの4月)、「Summertime」、「中央フリーウェイ」(松任谷由美作曲)などでした。宮之上さんは、歌にはオーソドックスな伴奏をつけていましたが、インストだと、特徴のある和音や音の強弱、アクセントを用いて迫力のある演奏をしていました。

CDの方のメンバーは、宮之上貴昭(g)、井上祐一(p)、清水昭好(b)、公手徹太郎(ds)。宮之上は、ピックを使いませんし、オクターブ奏法や和音、音色などにウェス・モンゴメリー(g)の影響が色濃いギタリストです。フレーズや響きにもちろん個性はありますが、ハードバップファンには嬉しいミュージシャンです。一昨日のライブで好演していた清水昭好のプレイも注目されます。

タイトルどおりウェスにちなんだ曲が収録されています。ウェス・モンゴメリー作曲の「Doujie」、「Sun Down」、「So Do It!」、「Twisted Blues」、「Far Wes」、「Jingles」、バディ・モンゴメリー作曲「Bock To Bock」、ウェスの曲を宮之上が作り替えた「6 On 4」、唯一のスタンダードは、ウェスのアルバム「Full House」に収録されていた「I've Grown Accustomed To Her Face」(あなたの顔に慣れてきた)で、全9曲。

解説は、宮之上さん本人が書いています。「Twisted Blues」は、演奏するのに大変な難曲だとのことですが、ブルージーです。「6 On 4」では、ウィントン・ケリー(p)名義のハーフノートのライブ「Four on Six」を思い浮かべるのですが、編曲をしてあっても違う曲だという違和感はありません。「I've Grown Accustomed To Her Face」は、バラードでウェスの「フルハウス」セッションを想いおこしました。

【飯田canvas 宮之上貴昭公演】

       Miyanoueyosiaki201305241