飯田市の単身赴任宅にある小型スピーカーに合わせてスタンドを作ってもらったので、先週の土曜日、セッティングと試聴をしました。友人が製作してくれたのですが、堅牢な作りでアマチュアとはとても思えない出来栄えです。床からの高さがあるので、低音が締まって出るようになり、高音も綺麗になりました。持参してくれたピンケーブルでCDプレイヤーとアンプをつなぐと、雑音が減少したのか澄んだ音に変わり、これにもびっくりで、友人に感謝しました。ヴォーカルもいい雰囲気です。
ROBERTA GAMBARINI (ロバータ・ガンバリーニ)
SO IN LOVE (55 RECORDS 2008年、2001年録音)
今年の富士通コンコードジャズフェスティヴァルで来日するロバータ・ガンバリーニ(vo)は、既におなじみの歌手となりつつあります。実は、はじめて聴いた彼女のアルバムは、ハンク・ジョーンズ(P)とのデュオ作品「ラッシュ・ライフ」でした。スローテンポの曲にピアノだけの伴奏ということもあり、いささか単調で途中で飽きもきました。この3作目は、選曲、伴奏ともにバラエティに富んでいます。
メンバーは、ロバータ・ガンバリーニ(vo)、ロイ・ハーグローヴ(tp,flh)、ジェームス・ムーディー(ts)、タミール・ヘンデルマン(p)、チャック・バーゴファー(b)、ジェイク・ハナ(ds)他です。ヘンデルマン(p)のプレイは、切れ味があって小気味良く、バラードも雰囲気がよく出ているので、リーダー作を聴いてみたいピアニストです。ジェフ・ハミルトンと活動をしていて、来日もしているので、僕が知らなかっただけで、聴いている方は多いでしょう。
選曲は、スタンダードが、「So In Love」、「Day In Day Out」、「Get Out Of Town」、「That Old Black Magic」、「I See Your Face Before Me」、「From This Moment On」、「This is Always」、「Over The Rainbow」(虹のかたなに)です。
他に、ウィリー・ネルソン作「Crazy」、イタリアの歌「Estate(夏)」、ビートルズメドレーで「Golden Slumbers」と「here, There, and Everywhere」、ミシェル・ルグランの「You Must Believe In Spring」、ジョニー・グリフィンの曲にガンバリーニが詞をつけた「You Ain't Nothin' But A JAMF」、映画ニューシネマ・パラダイスから「Theme」と「Song For Elena」のメドレーで全14トラック。
スローテンポのバラードから、スキャットも交えて飛ばすファーストテンポのものまで、ガンバリーニは快調です。はじめは、伴奏の好演もあって、テンポの速い「Day In Day Out」や「From This Moment On」あたりがリズムへの乗りがよく、アドリブも面白いという印象でしたが、バラードも歌詞の意味を掘り下げて慈しむように歌っているようで、それらもすぐによくなりました。ことに、思いきったスローテンポの「So In Love」や「Crazy」が素晴らしい。
【スピーカースタンドによるセッティング】
スピーカースタンドは、天地をひっくりかえしても使用できます。とりあえずスピーカーの下に空間があるようにセットしました。また、ピンケーブルを、モンスターケーブル社のものに替えました。友人と二人であれこれとセットしてみたのですが、今の写真にあるようなセットがとりあえずよかったので、当分はこれでいきます。
なお、LPが写っていますが、飾りで置いてあるだけで、プレイヤーがないのでここでは聴けません。次のターゲットは、USB出力のある安いレコードプレイヤーかな(笑)。
(装置)
プリメインアンプ:ROTEL RA-05
コンパクトディスクプレイヤー:ROTEL RCD-06
スピーカー:revolver MUSIC Series1
RCAピンケーブル:モンスターケーブル社製 M1001XLN(本来はカーステレオ用の製品だそうです。)
なお、ROTEL社は日本のメーカーで、revolver社は英国のメーカーです。