涼を求めて、新九朗の滝(長野県下伊那郡豊丘村)に行ってきました。村の一番奥まった南アルプス方面にあって、林道の終点から歩いて30分ほどかかりました。道は一応ありますが、水が流れている沢筋を横切ったりするので、岩の上で滑らないように気をつけて進みました。ようやく到着した新九朗の滝は、三段になった岩場を流れており、落差は30メートルだそうです。水しぶきが舞い、冷気が漂っていて、爽やかな気分になりました。ほっと一息つける作品。
JOE HAIDER (ジョー・ハイダー)
ONE FOR KLOOK (Sound Hills 2004年頃録音)
ジョー・ハイダー(p)・トリオだけで4曲、そこにダスコ・ゴイコヴィッチ(tp)が加わった4曲が収録されています。ジョー・ハイダーとダスコの共演は、1980年録音の「After A Long Time」(Ego)がありますが、それが素晴らしいものだっただけに約20年経っての再会セッションに興味が集まります。
メンバーは、ジョー・ハイダー(p)、レジー・ジョンソン(b)、サンゴマ・エヴェレ(ds)、ダスコ・ゴイコヴィッチ(tp)。録音場所はスイスのチューリッヒですが、録音年月日の記載がないので、発売日(2004年10月)から推測しています。日本のメーカーの制作ですが、この点がちょっと残念です。
曲は、ジョー・ハイダーの自作が「Remembering Duke」、「Marcelle's Granddaughter」、「Friends」と3曲、それにダスコ・ゴイコヴィッチ作「One For Klook」。あとは、スタンダードで、「I'll Take Romance」、「I'm Getting Sentimental Over You」、「All Of You」、「I Hear A Rhapsody」。
ベテラン二人による寛いだセッション。トリオによる「Remembering Duke」はスロー~ミディアム・テンポで、ハイダー(p)は寂しさをにじませたプレイをしています。「I'll Take Romance」では、ダスコ(tp)はミュートで得意のフレーズをちりばめながら明るく吹き、「All Of You」でもミュートを用い、じっくりとテーマを浮かび上がらせていて惹きこまれます。「One For Klook」は、快活な早いナンバーで、ダスコはオープンで軽やかに吹き、ハイダーはスインギーに弾いていて楽しいハードバップ曲です。
【新九朗の滝】
所在地の豊丘村のご紹介 豊丘村ホームページ