高速道の松本インターを降りて、どこかで遅い昼食を食べたいと思いながら走っていたら、支留比亜珈琲店(しるびあ珈琲店)というお店があったので試しに入ってみました。コメダ珈琲店と同じく名古屋が発祥のようですが、支留比亜は、ボリュームのあるカツサンドなど食べ物で特徴を出しているようでした。珈琲とカツサンドの味はそこそこでしたが、落ち着けてよかった。ボリュームを上げて聴きたいアルバム。
PETE MALINVERNI (ピート・マリンベルニ)
DON'T BE SHY (Sea Breeze 1987年録音)
マリンベルニ(p)は、レザボアレーベルに多くの録音を残していますが、これは彼の初リーダー作です。1957年生まれで、ちょうど30歳の時の吹きこみですが、ハード・バップベースにビル・エヴァンスからの影響がみてとれます。録音の良さも手伝っているとは思いますが、磨き抜かれたピアノのサウンドが素晴らしい。
メンバーは、ピート・マリンベルニ(p)、デニス・アーウィン(b)、メル・ルイス(ds)。リーダーばかりでなく、メル・ルイス(ds)のドラミングも聴きどころです。ことにブラシの音が豊かで素晴らしく、サド・メル楽団のイメージが強く、ビッグ・バンドの人と思っていたので、意外な発見でした。大きな音量で聴きたくなります。
曲は、スタンダードが「Who Cares」、「I Love You」、「I Fall In Love Too Easily」、「Beautiful Love」、「Nardis」、「The Star-Crossed Lovers」、「For Heaven's Sake」の7曲、セロニアス・モンク作「Ugly Beauty」、作者不詳の(マリンベルニ作?)「Hester Prynne」と「Don't Be Shy」で全10曲。CDでは、「I Love You」と「Beautiful Love」が追加されています。「Nardis」は、スタンダードの中に入れました。
マリンベルニ(p)の瑞々しいプレイで、有名曲が楽しめます。1曲目の「Who Cares」のイントロを経てテーマが始まると、3者一体のスイングしたプレイに自然と笑みがこぼれました。スロー・テンポの「I Fall In Love Too Easily」や「The Star-Crossed Lovers」には詩情が溢れています。CD追加の「I Love You」や「Beautiful Love」も決して残りものではなく、後者ではメル・ルイス(ds)が活躍し、ハードバピッシュになっているのが面白い。他にも「For Heaven's Sake」におけるマリンベルニのメロディアスなロング・ソロやデニス・アーウィン(b)のソロなど、聴きどころがたくさんあります。
【支留比亜珈琲松本島内店】
住所:長野県松本市島内4105-1
お店のホームページ:支留比亜珈琲松本島内店
松本インター方面とは反対側から撮ったものです。看板が目立ちます。