安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

コンテ・カンドリ SINCERELY, CONTI 

2015-02-11 21:56:07 | トランペット・トロンボーン

所用で新宿方面に行きましたが、大宮駅で新幹線と埼京線を乗りかえました。帰りに、ふと、coffee windsさんがブログでディスク・ユニオン大宮店が開店したことを書いていたのを思い出し、駅から降りてみました。お店は、東口を出て北方面に少し行ったところで、ジャズのLPが結構置いてありました。大宮駅の近くを久しぶりに歩きましたが、南銀座を中心に相変わらず賑やかで活気がありました。賑やかなトランペットを。

CONTI CANDOLI (コンテ・カンドリ) 
SINCERELY, CONTI (BETHLEHEM 1954年録音)

   

このアルバムを初めて聴いたときに、コンテ・カンドリの優れたテクニックと馬力が充満したプレイに驚かされました。ウディー・ハーマン楽団やスタン・ケントン楽団など花形バンドを渡り歩いているだけのことはあります。コンテ・カンドリが27歳時の初リーダー作なのですが、まだ名前がConteではなくContiになっています。

メンバーは、コンテ・カンドリ(tp)、クロード・ウィリアムソン(p)、マックス・ベネット(b)、スタン・リーヴィー(ds)。ウィリアムソンのピアノは、バド・パウエルの影響が大きいし、リーヴィーにしてもマックス・ローチを連想させ、西海岸の録音ながらバップ色が強いアルバムです。バード・ゴールドブラットによるジャケットがよく知られています。

曲は、スタンダードがほとんどです。「Fine & Dandy」、「I Can't Get Started With You(言い出しかねて)、「On The Alamo」、「They Can't Take That Away From Me」、「Everything Happens To Me」、「I'll Remember April」(四月の思い出)、兄のピート・カンドリ作「Night Flight」、Taylorと表記はありますが作者がよくわからない「Tune For Tex」の全8曲。

初リーダー作を録音できる喜びが伝わってくるようなアルバムです。コンテ・カンドリ(tp)は、スカッと思いっきり吹いています。最初の「Fine & Dandy」は、ものすごいスピードでスケールの練習をやっているのかと勘違いしそうな高速フレーズを吹いています。「Night Flight」は、華やかなラテンリズム系ですが、カンドリは、ミュートでテーマを吹き、ソロはオープンで高音をヒットしています。バラード系の「Everything Happens To Me」では、カンドリ、ウィリアムソン(p)と抒情的。

【ディスク・ユニオン大宮店と南銀】

住所:埼玉県さいたま市大宮区宮町1丁目24
電話:048-783-5466
営業:11:00~21:00(日祝11:00~20:00)

   

   

CD、LPとも中古品がほとんどで、新品のCDは売っていません。

   

賑やかな南銀。