山梨県北杜市白州にあるジャズ喫茶Autumnに行ってきました。前に訪れたことがあるので2回目です。安曇野市から北杜市までは、高速道を走り、中央道小淵沢インターで降りて、約1時間程度で着きます。今回は、サントリーの白州工場の見学をした後、午後のお茶に寄ってみました。
店内は、ヴォーカルが流れていました。前回は気がつかなかったのですが、カウンター内の後方の棚の上にもスピーカーがあって、そこからカウンター席に向かって音が出ています。前は、お店の真ん中に置いたスピーカーがあることしか気がつかなかったのですが、普通のセッティングでもありました。どうやらJBLの小型のものです。
アンドレ・プレヴィンの「King Size」がかかって、部屋の真ん中に置いてあるスピーカーから音が出始めました。音量は、大きくありませんが、聴くには過不足ありません。このレコードの中では、「I'll Remember April」がよかった。
書棚に目をやると、五木寛之のエッセイ集「雨の日の珈琲屋で」が目にとまったので、興味のあるところを、音楽を聴きながら読みました。1977年頃に書いたものが中心ですが、自作の映画化に関する時代考証や学生時代に入った東京の喫茶店のことなどが細部にこだわって書いてあって、ちょっと面白いエッセイでした。
こちらのお店では、コーヒー・カップなど食器が凝っています。多分、地元の陶芸家の作品だろうと思いますが、詳しいことは聞きませんでした。部屋は、天井が高くて開放感がありますが、窓が西なので、午後だと太陽光がちょっとまぶしい。本を読んだり、音楽を聴いたりと、気楽に寛げる居心地の良さがあります。
しばらくの間、僕一人だけだったのですが、中高年の男性がたて続けに二人入ってきて、カウンターに座りました。少しお店が賑やかになったのですが、それでも静かな時間が流れているように感じる午後のひと時でした。
【Autumn】
住所:山梨県北杜市白州町白須101
電話:0551-35-2884
定休日:木曜日