安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ボビー・ブルーム WAITIN' AND WAITIN'

2015-02-15 10:00:09 | ギター

安曇野市には、いくつか日帰り温泉がありますが、先日、ファインビュー室山に行きました。宿泊施設や食堂が充実しているので、旅館やホテルといった方がいいかもしれません。露天風呂もあって、お湯が熱くて気持ちがよかった。また、ベランダから見た安曇野~松本平の景色は、ファインビューと名付けただけあって、壮観でした。「HOT HOUSE」の演奏がよいアルバム。

BOBBY BROOM (ボビー・ブルーム)
WAITIN' AND WAITIN' (Criss Cross 1996年録音)

   

ボビー・ブルームは音色がダークなので、好んでいるギター奏者です。最近のギター奏者の中には、金属的だったり、比較的高い音色でプレイする人もいて、聴いていると疲れるのですが、彼の場合はそういう心配はありません。伝統を踏まえた演奏をしますが、リズムは多彩で、時にファンクのような乗りもみせます。

メンバーは、ボビー・ブルーム(g)、デニス・キャロル(b)、ジョージ・フル―ダス(ds)というギター・トリオに、曲によってロン・ブレイク(ts)が加わります。ロン・ブレイクは、力強いテナー奏者なので、ハード・バップにも適しています。ピアノレスなので、その分ブルームの出番が多く、トリオのプレイが注目されます。

曲は、スタンダードが、「Without A Song」(歌なしで)、「Always」、「The End of A Love Affair」(情事の終わり)、タッド・ダメロン作「Hot House」、リー・モーガン作「Speedball」、あとはブルームの自作で、「Burt's Blues」、「Waitin' and Waitin'」、「Mo'」の全8曲。「Hot House」、「Burt's Blues」、「Speedball」、「Waitin' and Waitin'」の4曲はテナー・サックス入りで、後は、ギター・トリオによる演奏です。

最初の「Without A Song」のテーマ、ソロとタメをきかせたブルーム(g)のプレイがかっこよく、フル―ダスのドラムスが煽っています。 ロン・ブレイク(ts)が入った「Hot House」では、ギター・ソロ、テナー・ソロともに次第に熱くなっていくバップらしい熱演が聴けます。「The End of A Love Affair」では、かなりスローで繊細なバラードが楽しめ、バート・バカラックの「Call Me」に基づいた「Burt's Blues」は、グルーヴィーなブルースで、ブルーム、ブレイクとも快調です。

【ファインビュー室山】

住所:長野県安曇野市三郷小倉6524-1 
電話:0263-77-7711
ホームページ:ファインビュー室山 

   

玄関

   

ロビー。右側にベランダがあり、出ることができます。

   

ベランダからの眺望。北アルプス方面ではなく、松本盆地の東側の山々が見えます。

   

拡大したものです。