安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ホレス・パーラン US THREE

2015-02-08 10:01:23 | ピアノ・トリオ

先日、札幌に滞在した際、dukeさんとオフ会をやりました。まず、サッポロビール系列の狸小路ライオンで乾杯。ビールと料理が美味しく、ことにローストビーフは絶品。次に向かったのは、「Day By Day」です。ハウスバンドの「My Favorite Things」やオーナーの黒岩静枝さんの歌で「The Lady is A Tramp」などを楽しみました。お客さんが10人以上いて、拍手や歓声でいい雰囲気でした。迫力があってソウルフルな黒岩さんの歌を想い出しながら、「The Lady is A Tramp」が入っているアルバムを。

HORACE PARLAN (ホレス・パーラン)
US THREE (BLUE NOTE 1960年録音)

   

かつてはジャズ喫茶で聴くしかなかった憧れのアルバムだったので、日本盤の復刻LPを入手した時は嬉しかったです。ホレス・パーランほど漆黒なフィーリングを出せるピアノ奏者はいない気がします。現在は、廉価盤CDでも入手できるので、多くの人が楽しめるようになり、隔世の感があります。

メンバーは、ホレス・パーラン(p)、ジョージ・タッカー(b)、アル・ヘアウッド(ds)。このトリオは、当時の「ミントンズ・プレイハウス」のハウス・リズム・セクションなので、息もぴったりです。ジョージ・タッカーのベースも骨太で、ボンボンときますので、とにかく大きな音で聴きたくなります。

曲は、パーランのオリジナルが、「Us Three」、「Wadin'」と「Return Engagement」、スタンダードが「I Want to Be Loved」、「Come Rain or Come Shine」(降っても晴れても)、「The Lady is A Tramp」、そしてマイルス・デイヴィスの「Walkin'」の全7曲。「Come Rain or Come Shien」や「The Lady is A Tramp」にしても、テーマの部分からグルーヴィーで、元歌とはちょっと異なるイメージで、パーランらしいプレイです。

最初の曲「Us Three」がダントツに目立ちます。ベースの独奏に続き、ピアノとドラムスによるルバートがあって、ヘアウッド(ds)のブラシとタッカー(b)のウォーキングベースに乗り、パーランがリズミックなメロディを奏でていきます。この1→2→3人となっていく冒頭部分が好きで、ジャズの醍醐味の一つが聴けると思います。パーランが執拗に同じフレーズを繰り返すところもかっこいい。「The Lady is a Tramp」など歌ものでも、メロディを上手く浮かびあがらせつつ、ソウルフルです。

ビヤホールライオン 狸小路店

大正3年開業で、100年を超える歴史のあるビアホールです。からくり時計も面白い。

住所:北海道札幌市中央区南2条西2-7 サッポロビル1F
電話:011-251-1573

   

   

 

【Day By Day】

歌手の黒岩静枝さんのお店です。

住所:北海道札幌市中央区南5条西2 中銀ビルB1
電話:011-521-6635
ブログ:スージーとジャズとデイバイデイ