松本市のジャズ喫茶「エオンタ」は、1973年(昭和48年)3月の開業で、僕はほぼ開業の1年後くらいから通っていたお店です。最初は、昼間から営業していましたが、現在は午後4時からになっていて、ワインをはじめアルコール類の種類も多いジャズ・バー的なメニューになっています。ただし、流れているジャズは全く変わらず、音量も大きめです。Eonta(エオンタ)とは、ギリシャ語で集える人々という意味だとマスターの小林さんから昔教えてもらいました。
一階は、「かつ玄」というトンカツ屋さんです。こちらのお店も松本の有名店です。右側の階段を上るとエオンタのドアがあります。手前の自転車はマスターのものです。
階段の両側や上ったところの壁にあるサイン。1970年代後半から松本市で様々なライブの主催を行っていました。ビル・エヴァンス、アーチー・シェップ、マックス・ローチ、アル&ズート、森山威男などで、中にはこのお店を訪れたジャズメンもいました。
スピーカーの手前はリスニングコーナーです。少し暗い店内で、ジャズを楽しむのに最適です。後方には、カウンターやテーブル席があって、そちらは会話はかまいません。
アルテックA7をベースに、高音が増強されています。訊き忘れましたが、もしかしたら低音もそうかもしれません。したがって、アルテックというよりも、もっと現代的な音が出ています。
CDやLPプレイヤーは、置いてはありますが、現在使っていません。パソコンのハードディスクに落として、そこから出しています。ハードバップもありますが、ECMをはじめ新しいところが多くかかります。
フレンチコーヒーと自家製チョコレートケーキ。丁寧に淹れていて、このコーヒーは美味しく、開店当初と味が変わっていません。日曜日の午後4時過ぎに寄ったのですが、既にお客さんが2人いたので、他の写真は控えました。
マスターは寡黙な人ですが、いろんな話もしてくれます。僕は、ここで、ダスコ・ゴイコヴィッチやジョー・ハイダーを知りました。いろいろな音源を聴けるので、松本市近辺のジャズファンにとってはありがたいお店です。最近、久しぶりに寄りました。
【エオンタ】
住所:長野県松本市大手4丁目9-7
電話:0263-33-0505
営業:16:00~24:00 (水曜日定休)