数年ぶりに京都市のジャズ喫茶「YAMATOYA」を訪れました。2013年に改装が行われていて、以前に僕が訪れた時とは内部の様子も変わっていましたが、オーディオ装置やレコードはそのままで、聴き疲れのしない柔らかめの音が出ていました。1時間ほどカウンターの椅子に腰かけて寛ぐことができました。また、マスターともちょっとお話ができて、楽しい時間を過ごしました。
歩道に出ている看板。ここを右折するとお店があります。
お店の外観。長いベンチが目印にもなります。
お店の入り口近くから店内。見えていませんが、左手には、スピーカーとピアノがあります。椅子やテーブルがアンティーク調で味わいがあります。
オーディオシステムについては、次のとおりです。
スピーカー:VITAVOX KLIPSCHORN
アンプ:McINTOSH MA2275
ターンテーブル:GARRARD 401
アーム:SME, SHURE N97XE
スピーカー。ピアノが置いてあって、ライブも開催しています。
レコードは、5000枚程度あるようです。
3枚のLPを聴きました。ポール・チェンバースの「Bass on Top」、ジョージ・ケイブルスの「Old Wine New Bottle」、カウント・ベイシー「Basie in London」です。ケイブルスのアルバムは、日本のアトラス・レーベル制作です。曲目がスタンダードで、ケイブルスがハードバップ寄りの演奏をしていました。チェンバースとベイシーのものは、よく聴いたアルバムなので、ところどころ、ごく小さくハミングしながら聴きました。
長いカウンターがきれいでした。壁紙など内装は、古くからのお店の常連さんからの、あまり内部を変えないでほしいというリクエストを受けて、改装前になるべく近づけたそうです。
珈琲。美味しい。
トーストも、パンがよいせいか、いい味でした。
僕がいる間にも何人か入店してきましたが、ニュージーランドからのご夫妻が入ってきて珈琲を飲んでいったのには驚きました。マスターは、日本ばかりでなく世界中からお客さんがきてくれるのがありがたいと話され、ニューヨークタイムスにお店の記事が載ったのが、そのきっかけだったようです。下記に載せたその記事ではジャズバーとして紹介されていますが、日本のジャズ喫茶(ジャズバー)がこうして米国で記事になったのは、ジャズ喫茶愛好者の一人として嬉しいことです。マスターに教えてもらって、初めてこの記事を知りました。
京都という立地から、日本全国からお客様が訪れているようで、僕が長野市からだと話したら、昨日も松本市の方がお見えになりました言っていました。 音量は、適度な大きさで、ビッグバンドを聴いていても何時間でもいられそうです。次回は、ニューヨークタイムスの記事のように、午後9時ごろにYAMATOYAの扉を開けたいと思いながら京都駅に向かうべくお店を後にしました。
【ニューヨークタイムスに掲載された記事 関連個所抜粋】