先々週の土曜日、松本市内で行われた高校の時に担任だった先生の米寿(88歳)を祝うクラス会に出席しました。先生はお元気で、野菜を作ったり、数は減ったとはいえ各種講座で植物の話をされたりしています。今年、歌人の窪田空穂の木草の短歌に、先生の描いた植物画を添えて植物の解説も付けた本を出版されましたが、それを全員にプレゼントしてくれました。高校の同級生だったというバックグラウンドがあり、先生も入って、大いに話が弾みました。ハッピーグラウンドというタイトルです。
JOHNNY LYTLE (ジョニー・リトル)
HAPPY GROUND (JAZZLAND 1961年録音)
ジョニー・リトルは、結構好きなヴィブラフォン奏者です。ライオネル・ハンプトンやミルト・ジャクソンからの影響があると思われますが、ソウルフルで乗りのよいプレイが特徴です。アルバムは多数ありますが、オルガンと組んだ本作は、ことにそういった面が出ています。 編成はトリオで、管楽器入りのコンボ作品の間に挟んで聴くと、箸休めともなります。
メンバーは、ジョニー・リトル(vib)、ミルト・ハリス(org)、Peppy Hinnant(ds)。ジョニー・リトル以外は、ほとんど知られていないミュージシャンですが、この3人はレギュラーメンバーとして仕事をやっていたようで、裏ジャケットにその写真が掲載されています。ハリス(org)は、ペダルによるベースプレイを急速調でも軽々とこなしていて、実力があるように思いました。
曲は、リトルの自作が、「Lela」と「Happy Ground」、スタンダードの「Secret Love」、「When I Fall in Love」(恋に落ちた時)、「It's All Right With Me」(私はご満足)、「My Funny Valentine」、「Take The A Train」(A列車で行こう)、Clark-Ness作とクレジットされている「Tag Along」の全8曲。リトルの自作2曲が、いかにもといった感じで面白い。
ヴァイブとオルガンのコラボレーションですが、想像通りの音が出てきて、深夜に似合うグルーヴィーな作品。スタンダードでは、「Secret Love」や「When I Fall in Love」は、リトル(vib)のソフトな音色で演奏され、甘くロマンチックさが感じられます。「Happy Ground」では、リズミカルで楽しいリフが続き、リトル(vib)とハリス(org)のソロや掛け合いもスリルがあってよかった。大きめの音量で聴くと、オルガンのベース部も聴こえ、バランスがよくなります。
【先生が出版された本のページから】