最近、週末に所用で松本市に出かけることが多いのですが、目的の場所の比較的近くに、純喫茶「ピーナッツ」というお店があって、そこにたまによっています。こじんまりとしていて、カウンターで落ち着け、加えてBGMは小音量のジャズなので、このごろ気に入っています。女性オーナーが一人で切り盛りをしていて、飲物、食事ともに素材から手作りというところもよく、珈琲の味は懐かしい感じがします。懐かしいアルバム。
ASTRUD GILBERTO (アストラッド・ジルベルト)
THE ASTRUD GILBERTO ALBUM (Verve 1965年録音)
アストラッド・ジルベルト(vo)は、1964年にスタン・ゲッツ(ts)が録音した「The Girl From Ipanama(イパネマの娘)」でヴォーカルを務め、ビルボードで最高第5位を記録した大ヒットに貢献しています。ちょっと儚げで、ソフトな歌い方はいかにもボサノヴァに向いています。これは、彼女のファースト・アルバムですが、邦題は「おいしい水」としてレコードが販売されたようです。
録音がハリウッドで行われていて、ボサノヴァ分野と米西海岸のトップミュージシャンが伴奏しています。メンバーは、アストラッド・ジルベルト(vo)、アントニオ・カルロス・ジョビン(g)、ステュ・ウィリアムソン(p)、ミルト・バーンハート(tb)、バド・シャンク(fl,as)、ジョアン・ドナート(p)、ジョー・モンドラゴン(b)、マーティー・ぺイチ(arr, cond)他。ストリングスも用いられていて、豪華なアルバムになっています。
曲は、ボサノヴァの名曲です。「Once I Loved」、「Agua de Beber」(おいしい水)、「Meditation」(瞑想)、「And Roses and Roses」、「O Morro」、「How Insenstive」、「Dindi」(ジンジ)、「Photogragh」、「Dreamer」(夢見る人)、「So Finha de Ser Com Voce」(あなたと一緒)、「All That's Left is to Say Goodbye」。伴奏にも参加しているアントニオ・カルロス・ジョビンの曲がほとんどです。
アストラッド・ジルベルト(vo)の爽やかでいて哀愁溢れる歌が楽しめます。ジョビンなどのボサノヴァ系ミュージシャンの伴奏もあり、英語詞ながら本格的なボサノヴァ曲集になっています。また、マーティ・ぺイチによる編曲は、流れがスムーズで時々ジャジーな感じも残しています。「Meditation」、「Dindi」、「Dreamer」あたりが気に入っていて、ことに「Dremer」の歌詞で「Loving You」と歌われるところは、グットきます。疲れた時によく効く癒し系のアルバムでもあります。
【純喫茶 ピーナッツ】
住所:長野県松本市白板1-6-10 サンシャイン北松本 1F
電話:0263-88-5233
営業: 7:00~19:00 定休日:木曜日
お店のブログ:SHU!ピーナッツ
店内には本棚があっていろいろな分野の本が置かれています。自由に読むことができます。
カウンターから見たテーブル席。一段下がっていて、空間の区切りがついています。
珈琲。たっぷり入っています。
ケーキセットを頼みました。自家製のマロンケーキですが、ヴォリュームがあり栗もいっぱい入っていて、頗る美味しかった。