安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジェシー・デイヴィス HIGH STANDARDS

2015-10-14 22:11:30 | アルト・サックス

長野市の自宅近くにあった珈琲豆の販売店「豆の木」が、土地区画整理事業で入居していた建物がなくなるのを契機に、出身の神戸市の方に移転してしまいました。贔屓にしていただけに困っていたのですが、長野市北部に開店1周年になる「新井商店」という珈琲豆専門店を見つけたので、試しに「ケニア」を買ってみました。酸味もありますが、しっかりとした濃いめの味でした。その珈琲を飲みながら聴いたアルバム。

JESSE DAVIS (ジェシー・デイヴィス)
HIGH STANDARDS (Concord Jazz 1994年録音) 

   

ジェシー・デイヴィス(as)は、最近のアルト・サックス奏者の中では好きなミュージシャンです。キャノンボール・アダレイの後を継ぐといっていいスタイルで、音色もふくよかできつさがありません。初期にはコンコード・レーベルにアルバムがありますが、これはフロントが3管編成で、ハードバップ、新主流派の系統に属する活きのいいアルバムです。

メンバーは、ジェシー・デイヴィス(as)、ダド・モロニ(p)、ピーター・ワシントン(b)、ルイス・ナッシュ(ds)、ニコラス・ペイトン(tp)、ロバート・トロワ—ズ(tb)。デイヴィスは、1965年生まれなので、まだ30歳手前でしたが、他のメンバーもそれぞれ当時の若手が起用されていて、フレッシュな顔ぶれとなっています。2曲を除き吹いている、ニコラス・ペイトン(tp)のプレイも期待できます。

曲は、ジェシー・デイヴィスの自作が、「Isms」、「Hues」、「Just A Little Blues」、メンバーのRobert Trowers作の「Rush Hour」、ホレス・シルヴァーの「Peace」、ジュニア・マンスの「Jubilation」、ウェイン・ショーターの「The Big Push」、タッド・ダメロンの「On A Misty Night」、スタンダードの「I Hear A Rhapsody」と「Strike Up The Band」の全10曲。スタンダードとともに、モダンジャズの名曲が取り上げられています。

3管編成を生かしたハーモニーも聴かれる新主流派的な演奏が聴けます。1曲目の「Rush Hour」は、テーマやモーダルなハーモニー、はじけるようなリズムと最盛期のジャズメッセンジャーズを髣髴とさせる演奏。やはりアップテンポの「Strike Up The Band」も勢いのある演奏でよかった。この2曲では、ニコラス・ペイトン(tp)がフレディ・ハバードばりにバリバリと吹き、ジェシー・デイヴィス(as)もエキサイティングなプレイでなかなか聴かせます。最後の「Just A Little Blues」は、文字どおりリラックスしたブルージーな演奏。

【珈琲豆 新井商店】

住所:長野県長野市三輪10-4-10
電話:026-217-1012 
ホームページ:珈琲豆 新井商店(Facebook) 

      

   

店内では、試飲をして買うことができます。オーナーは、こちらのお店を開く前は、焙煎メーカーの社員だったそうで、珈琲に関していろいろと詳しく、好みを言えば、それに応じたものを飲ませてくれます。

   

今回購入したのは、ケニアです。

   

開店1周年で、インドネシア コピ・ルアックなる珈琲をプレゼントしてくれました。