安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

リー・コニッツ「TRANQUILITY」とみよ田の「根曲り竹の筍汁せいろ」の話題

2020-06-14 19:58:18 | アルト・サックス

先週の黒姫山登山では、登山道の脇に根曲り竹をたくさんみかけ、たまには根曲がり竹を食べたいと思っていたところ、長野駅の駅ビルMIDORI内にある蕎麦店「みよ田」で旬の食べ物としてPRしていたので、つい寄ってしまいました。「根曲り竹の筍汁せいろ」をいただきましたが、懐かしい味でした。懐かしい気分になった演奏。

LEE KONITZ (リー・コニッツ)
TRANQUILITY (VERVE  1957年録音)

   

リー・コニッツ(as, 1927~2020年)は、新型コロナウィルスによる肺炎のため、本年4月15日にニューヨークでお亡くなりになり、近年まで活躍していただけに、ご冥福をお祈りするとともにジャズの巨人がまた一人亡くなっという感慨を抱きました。

このアルバムは、雑誌「ジャズ批評2020年5月号」でアルトサックス奏者の纐纈歩美さんが言及していたものです。メンバーは、リー・コニッツ(as)、ビリー・バウアー(g)、ヘンリー・グライムス(b)、デイヴ・ベイリー(ds)。コニッツとバウアーは、二人ともレニー・トリスターノに教えを受けているだけに相性抜群です。

曲は次のとおり。

1  Stephanie (Lee Konitz)
2  Memories of You (Eubie Blake)
3  People Will Say We're in Love (Richard Rodgers)
4  When You're Smiling (Larry Shay)
5  Sunday (Ned Miller)
6  Lennie Bird (Lennie Tristano)
7  The Nearness of You (Hoagy Carmichael)
8  Jonquil (Billy Bauer)
コニッツ作の1、レニー・トリスターノ作の6、ビリー・バウアー作の8以外は、スタンダード曲です。

タイトル「TRANQUILITY」(静けさ)どおりのコニッツの演奏が聴けます。1曲目が纐纈歩美さんが新しいスタンダード曲候補として挙げた「Stephanie」で、コニッツ(as)のメロディ作りの素晴らしさが表れた上品で優雅なバラード。続く「Memories of You」もバラードで、メロディを重視しながらコニッツ(as)の美しいソロが続きます。「When You're Smiling」や通常は遅いテンポの「The Nearness of You」は、軽快なミディアムスイングでやっていて、コニッツに加え、バウアー(g)のソロが心地よい。

【ジャズ批評2020年5月号】

   

表紙。特集は「NEWスタンダードを探せ」で、日本のミュージシャンやジャズライター、ジャズ喫茶店主らから候補となる曲をそれぞれ3曲挙げてもらっています。曲に注目したよい特集でした。

   

アルト・サックス奏者の纐纈歩美さんは、リー・コニッツ作曲の「Stephanie」、ジェリー・マリガン作曲の「Night Lights」、オスカー・ピーターソン作曲の「When Summer Comes」を挙げています。

【そば処 みよ田】

住所:長野県長野市南千歳1丁目22番地6 MIDORI長野3F
電話:026-227-9161
ホームページ:nikkoku.co.jp/miyota

「根曲り竹」と大きく染め抜いた幟(暖簾)は目立ちます。誘われてつい入ってしまいました。

店内。お客様は一組いただけです。

メニュー。一番左に掲載してある。根曲り竹の筍汁せいろを注文。

筍汁せいろ。

蕎麦は、店舗を運営している日穀製粉のものです。

筍汁。郷土料理と言っていいかもしれません。細い筍とサバの缶詰を煮て味噌で味付けした汁です。ここに蕎麦をつけて食べますが、汁だけいただいてもよさそうでした。

蕎麦湯も持ってきてくれました。

蕎麦湯はさらさらとしたものです。根曲り竹を久しぶりに食べましたが、結構この汁は美味しかった。