群馬交響楽団の第564回定期演奏会が行われたので、聴きに行きました。ドヴォルジャークの「新世界」交響曲が楽しみです。
(出 演)
指揮:小林研一郎
ヴァイオリン:千住真理子
管弦楽:群馬交響楽団
指揮の小林研一郎さんは、日本を代表する指揮者の一人で、現在、群響のミュージック・アドバイザーを務めています。千住真理子さんは、指揮者の故ジュセッペ・シノーポリに認められ海外で公演するなど活動歴が長く、本年はデビュー45周年を迎え、各地で記念演奏会を行います。ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全集などCD、著書多数。
(曲 目)
ブルッフ / ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26
バッハ / 無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第3番からガボット(千住真理子アンコール曲)
〈休 憩〉
ドヴォルジャーク / 交響曲第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」
ブラームス / ハンガリー舞曲第5番 (オーケストラアンコール曲)
(感 想)
群響ミュージックアドバイザーの小林研一郎さんの出演ということもあり、2027席の高崎芸術劇場大ホールは、ほぼ満席でした。ドヴォルジャークの新世界交響曲がプログラムということも聴衆の多さに結び付いたと思いますが、この交響曲の演奏が素晴らしく、充実した演奏会になりました。
前半と後半では対照的で、ブルッフのヴァイオリン協奏曲では、管弦楽はのびのびせず窮屈な感じも受けたのですが、「新世界」では、各楽器の鳴りがよく強弱も大きく、躍動的でした。指揮者の要求だと思いますが、特にチェロなど低弦の響きがすごく、イングリッシュホルンなど木管のソロもよかった。
ヴァイオリン独奏の千住真理子さんは、全体に手堅い感じでしたが、第2楽章では、その綺麗なメロディーを美しく弾いていました。アンコールの「ハンガリー舞曲第5番」は、小林さんの編曲による演歌的な要素の入った面白い演奏で、楽しい締めくくりになりました。
【千住真理子ホームページ】
【群馬交響楽団ホームページ】
【あらかじめ聴いたCD】
チョン・キョンファ(vn)。ルドルフ・ケンぺ指揮ロイヤル・フィル。
昔から持っているアルバムで、定評あるもの。
マキシム・フェドートフ(vn)。ドミトリ・ヤブロンスキー指揮ロシアフィル。NAXOSレーベルのもので、近年購入したもの。こちらは、演歌的というか、歌いに歌うもので結構好きです。オーケストラもメリハリついています。
ドヴォルジャーク第9番「新世界より」は、ボックスセットで持っている、クーベリック指揮ベルリン・フィルの演奏を聴きました。