安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

軽井沢チェンバーオーケストラ演奏会 (5月3日 軽井沢大賀ホール)

2023-05-05 19:30:00 | クラシック演奏会

5月3日に開催された、軽井沢大賀ホール2023春の音楽祭「軽井沢チェンバーオーケストラ」演奏会を聴いてきました。

   

(出 演)

(軽井沢チェンバーオーケストラ)

ヴァイオリン:依田真宣 (東京フィルコンサートマスター)、植村太郎(東京芸大准教授、名フィル客演コンサートマスター)、小林壱成(東京交響楽団コンサートマスター)、三原久遠(都響セカンド・ヴァイオリン奏者)
ヴィオラ:田原綾子(ソリスト)、朴 梨恵(京都弦楽四重奏団)
チェロ:笹沼 樹(東京交響楽団客演首席奏者)、加藤陽子 (国内オケの客演首席、東京芸大非常勤講師)
コントラバス:高橋洋太 (東京都交響楽団)、白井奈々子(第19回コンセール・マロニエ21弦楽器部門第1位)

軽井沢チェンバーオーケストラは、東京音楽コンクールの優勝・入賞者を中心に、楽壇の若き精鋭が集う室内オーケストラだそうです。今回のメンバーは、国内オケのコンサートマスターが3人もいて豪華です。

 (曲 目)

モーツァルト / ディヴェルティメント  ヘ長調 K.138
ヴィヴァルディ / 4つのヴァイオリンのための協奏曲  ロ短調  RV580
ボッテジーニ / グランデュオ・コンチェルタンテ(2台コントラバス版)

〈休憩〉

J. スーク / 弦楽セレナーデ 変ホ長調 Op.6

モーツァルト / ディベルティメント ニ長調 K.136  第3楽章(アンコール曲)

(感 想)

依田真宣 さん(東京フィルコンサートマスター)が、軽井沢チェンバーオーケストラのコンマスを務め、整ったアンサンブルや彼自身の美音が楽しめました。同時に、かけあいなどで、迫力のある音を各メンバーが出していて、ダイナミックでもありました。

面白かったのは、まず前半最後に演奏された、「ボッテジーニの2台のコントラバスによる協奏曲」です。コントラバス(ベース)は、ジャズでもおなじみの楽器ですが、独奏の二人は、音程やリズムがよくて、かなり複雑なパッセージもこなすなど、名人技が披露されているように思いました。

後半のスークの「弦楽セレナーデ」は、好きな曲なので、一番楽しみにしていました。そして、その期待に応えていただいた整った演奏で、特に第1楽章の明るさの中に憂愁の漂うメロディが心を打ちました。

【あらかじめ聴いたCD】

   

スーク、ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ。ヤロスラフ・クレチェク指揮カペラ・イストロポリターナ(NAXOS 1990年録音)。弦の音が清浄で、歌ってもいて、2曲ともにすごく楽しめました。いい演奏です。