金子三勇士ピアノ・リサイタルが、上田市のサントミューゼで開催されたので聴きに行きました。 ゲストにヴァイオリンの川久保賜妃さんを迎え、豪華です。
チラシ表
(出 演)
ピアノ:金子三勇士
ヴァイオリン:川久保賜妃 (後半にゲスト出演)
金子さんは、1989年日本人の父とハンガリー人の母のもとに生まれ、リスト音楽院などで研鑽を積む。2008年バルトーク国際ピアノコンクール優勝。以来、国内外で広く演奏活動。NHKFM「リサイタル・パッシオ」の司会者、2022年ドイツ・グラモフォンからCD「フロイデ」をリリース。川久保さんは、2001年サラサーテ国際ヴァイオリン・コンクール優勝、2002年チャイコフスキーコンクール・ヴァイオリン部門最高位受賞以来、国内外でソリストとして活躍。桐朋学園大学院大学(富山校)教授。詳しくは、下記をご覧ください。
(曲 目)
ラフマニノフ / 前奏曲「鐘」
J. S. バッハ / フランス組曲 第6番 変ホ長調 BWV817
ショパン / ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ長調 作品35「葬送」
<休憩>
グリーグ / 抒情小曲集より
小妖精パック 作品71-3、トロルドハウゲンの婚礼の日 作品65-6、 小人の行進 作品54-3
以下、川久保賜妃さん(vn)が加わる。
ブラームス / ハンガリー舞曲 第5番
ドビュッシー / 月の光
ラヴェル / ツィガーヌ
マスネ / タイスの瞑想曲 (アンコール曲)
モンティ / チャルダッシュ (アンコール曲)
(感 想)
金子さんの上田市サントミューゼにおけるリサイタルは、今回で9回目で、小ホールは満席近くお客様が入っていました。同じ事務所に属している縁から、川久保さんのゲスト出演もあり、サービスが良かった。
前半は、金子三勇士の「本格」クラシック2023と名付けられたプログラム。金子さんの演奏は、低音の響きがよく聴こえる重厚なもので、ショパンの「ピアノ・ソナタ」は、迫力がありました。後半は、ヴァイオリンとピアノで届ける「The 名曲」と題され、よく考えられ曲目でした。
グリーグの「トロルドハウゲンの婚礼の日」は、やや哀愁を帯びたメロディを、華麗に綴っていて、ピアノ独奏曲では、これが一番印象に残りました。川久保さんが加わった中では、「月の光」が素晴らしくて感激。怜悧なイメージのある曲ですが、妖しい感じも加わっていました。
(出演者のプロフィール)
【金子三勇士ホームページ】
MIYUJI KANEKO | 金子三勇士 – ピアニスト、金子三勇士(MIYUJI KANEKO)公式サイト
【あらかじめ聴いたCD】
ショパン:ピアノソナタ第2番、アルトゥール・ルービンシュタイン(p)。巨匠による定評のあるものです。
バッハ:フランス組曲第6番、ヴォルフガング・リュプザム(p)。1991年録音。
グリーグ:抒情小曲集第9集「小人の行進」他、アイナル・ステーン=ノックレベルグ(p)。1993年録音のノルウェーの演奏者によるものです。
今回、ドビュッシー「月の光」が良かったので、ヴァイオリン演奏版のCDを買おうと考えています。