安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

高関健指揮 群馬交響楽団定期演奏会 メシアン:トゥランガリーラ交響曲

2023-05-29 19:30:00 | クラシック演奏会

5月27日(土)に、高崎芸術劇場で開催された高関健指揮群響の定期演奏会を聴きました。大曲「トゥランガリーラ交響曲」が演奏されました。

   

(出 演)

指揮:高関 健
オンド・マルトノ:原田 節
ピアノ:児玉 桃
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:伊藤文乃)

高関健さんは、群馬交響楽団の名誉指揮者で、幅広く活躍し、現在、東京シティ・フィル常任指揮者、仙台フィル常任指揮者、富士山静岡交響楽団首席指揮者。原田節さんは、パリ国立高等音楽院オンド・マルトノ科卒、「トゥランガリーラ交響曲」は、330公演を超えている。児玉桃さんは、1991年ミュンヘン国際コンクール最高位、以後、ベルリン・フィル、ボストン響などと共演。カールスルーエ音大(ドイツ)教授。詳しくは、下記をご覧ください。

(曲 目)

モーツァルト / 交響曲第32番 ト長調 K.318

  〈休憩〉

メシアン / トゥランガリーラ交響曲
       導入、愛の歌Ⅰ、トゥランガリーラⅠ、愛の歌Ⅱ、星たちの血の喜び、愛の眠りの園、
       トゥランガリーラⅡ、愛の敷衍(展開)、トゥランガリーラⅢ、フィナーレ      

 (感 想)

広いステージに、ピアノ、オンド・マルトノ、打楽器などがずらっと並び、それだけで壮観です。メインが、メシアンの「トゥランガリーラ交響曲」という現代曲なのでお客様は少ないのではと思っていたら、8~9割は入っているようでした。どうやら、東京方面など遠くからのお客様が多かったようです。

モーツァルトの交響曲第32番ですが、「トゥランガリーラ」が強烈だっただけに、全く印象に残りませんでした。トゥランガリーラですが、極彩色の万華鏡のような絢爛たる大曲で、よくこれだけのものを作曲し、演奏できるものだと、それだけで、感激。

高関健さんの指揮は、打楽器の音量が強烈で、かなりダイナミックでした。豊かな色彩感に加え、ところどころリズムがスイングしてノリがよく、大曲ですが退屈しませんでした。児玉桃さん、原田節さんの独奏は、手堅い感じでした。

(ステージ写真。群響のfacebookからお借りしました。)

ステージ全体

ピアノやオンド・マルトノ、独奏者のアップ。

(出演者プロフィール)

   

   

   

【あらかじめ聴いたCD】

   

メシアン:トゥーランガリラ交響曲。アントニ・ヴィト指揮ポーランド国立放送交響楽団、フランソワ・ヴァイゲル(p)、トマ・ブロシュ(オンド・マルトノ)。(NAXOS 1998年録音)

このCDを演奏会の前だけでなく、演奏会後に、音量小さめで自宅で聴きました。トロンボーンによる「彫像の主題」、クラリネットによる「花の主題」、弦楽器やオンド・マルトノによる「愛の主題」、和音が連なる「和音の主題」といった、作曲者自身が命名した4つの循環主題の部分が、確認できて楽しめました。

   

CDの日本語帯。