石上真由子ヴァイオリン・リサイタルが、上田市のサントミューゼで行われたので、聴いてきました。
(出 演)
ヴァイオリン:石上真由子
ピアノ:北村明日人
石上さんは、日本音楽コンクール等、国内外のコンクールで優勝・受賞多数。長岡京室内アンサンブル、アンサンブル九条山メンバー。Ensemble Amoibeシリーズ主宰。北村さんは、第17回東京音楽コンクール第2位、チューリッヒ芸術大学大学院、東京芸大大学院修士課程修了。東京フィル、東京シティフィルなどと共演。詳しくは、下記の略歴をご覧ください。
(曲 目)
クララ・シューマン / 3つのロマンス Op.22
ブラームス / ヴァオリン・ソナタ 第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」
〈休 憩〉
ベートーヴェン / ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」
ロベルト・シューマン / 森の情景 第7曲 予言の鳥 Op.82-7 (アンコール曲)
(感 想)
前半は、ロマン派の音楽を、後半は古典派のベートーヴェンのソナタと、かなり意欲的なプログラムでした。クララ・シューマンの「3つのロマンス」は、第1曲から第3曲まであり、第2曲の可愛らしさ、第3曲の激情が迸る曲想のすごさと、全曲聴くことができ、良かった。
ブラームスの名曲「雨の歌」は、叙情豊かで、最初から引き込まれる大好きな曲なので、今回も楽しめました。ベートーヴェンの「クロイツェル」は、心を打つようなテーマがないので、関心を寄せたことはありませんが、技巧的には難曲で華麗なユニゾンが続き、醍醐味がありました。
ヴァイオリンの石上さん、ピアノの北村さんは、両者ともに実力派という感じで、音の粒だちがよく、闊達なリズムで、ダイナミックな演奏が記憶に残ります。欲を言えば、石上さんのサウンドに、もう少し柔らかさがあれば、なおさらいいなと、アンコール曲を聴いていて感じました。
(チラシ裏面にある出演者の略歴)
石上真由子オフィシャルHP:石上真由子 MAYUKO ISHIGAMI Official Site
北村明日人ホームページ:Asuto Kitamura lit.link(リットリンク)
【あらかじめ聴いたCD】
ブラームス「ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」」。ジェルジ・パウク(vn)、ロジャー・ヴィニュールス(p)。Bririant Classicから出されたブラームス室内楽全集の中の一枚で、愛聴盤です。
【上田市サントミューゼホームページ】